2015年 6月 の投稿一覧

「三四郎」昔の未来

夏目漱石の「三四郎」を読んでいる。

昔、かなり昔読んだ記憶があり、その時には感動など ほど遠く、
とにかく読んだという記憶しか残さなかった。

こうして、改めて読んでいると、多くのことに気づかされる。
切っ掛けはたわいも無く、村上春樹が好きな作家として、
彼の期間限定のサイトで紹介していたから。村上春樹と夏目
漱石 どうしても、似つかわしくなく、首を傾げるだけであった。

改めて読んでいると、彼らが実に似通っていることを感じ る。

シンパシーというのであろうか。根本の部分で共通する 文章の
冴えを実感する。 夏目漱石は徹して回りを観察する人だ。痛々
しいほど、身の回り の人物や、世相を感じ取り、その中の矛盾
や苦しみを体全体で感 じた人である。

だからこそ、英国留学の時に、欧米文化と、日本 文化の間で、
その亀裂の中に落下し、精神を病んだ。 彼の文章が愉快だろうが
、悲哀だろうが、新鮮であろうが、常に それが顔を出す。

村上春樹もそんな文章を書く。書かざるを得なくなる。彼も、
言いようのない、世の中の現実の殻と、その中で消化できない
生を肌の一つ一つで感じてしまう。

客観性の極み。歪曲せず、自分の中で編成せず、正直にありの
まま 受け止める人だ。 それほどまで、世の中を感じてしまう
知性と、観察眼と、真心を 持っているとは、どれほど苦しく、
恐ろしいことか。僕は、到底 願わない。

「三四郎」で描かれる人々を、彼が現実の中で、鋭敏な神経の
果て、 現実として受け止め、それを、端的なこれ以上無い文章
で描ききる。 見事なまでに。

これ以上言葉が多いと、悲壮になり、これ以上少ないと、滑稽
になる。 その、ギリギリの一線を、こと線のごとく鋭敏感覚で
描く。

なんとも、 痛々しい。 さりとて、登場人物が陰鬱で、希望の
光が見えない暗闇に落ち込んで いるのか。と言えば、全くの真
逆で、大昔の話なのに、それは、 新しい歴史特有の、輝きと希
望と、辛辣さに満ちている。

停滞し、 行き先見えない現代に比べ、まぶしいほどに。

物語の中、ことさら新しい時代の申し子であることを語り、未
来を おのれ自身で開いていく、余裕と、興奮と、戸惑いがある。

読み進める たびに、この、大昔の未来にあこがれを持つ。 過去
の日本の物語の一篇ではなく、どこか、違う次元の世界だと感じ
てしまう。

そう言えば、村上春樹の物語も、同じ感覚に囚われる。

彼の物語は、本当に、絵空事の空虚な異次元の物語だが、ほぼ、
現実を 写実的に描いている夏目漱石も、同じ部分にいる。

「三四郎」はまだ話し半分。まだまだ、この昔の未来の出来事に
興奮、 歓喜させられると思うと、思わず笑みをこぼすのだ。

それにしても、翻弄する美禰子。恐ろしくも有り、魅惑的な女氏。
こん な女性が目の前に居たならば、火傷ではすまないが、それで
も、手を 伸ばさざるを得ないだろう。

「WAKUWAKU JAPAN」シンガポールで放送開始。

 

  今日 13:27 スカパーJSAT、海外放送事業「WAKUWAKU JAPAN」をシンガポールでも開始 加納恵 CNET Japan 最新情報 総合

  Screenshot

スカパーJSATは、日本専門チャンネル「WAKUWAKU JAPAN」を、シンガポールで放送開始すると発表した。インドネシア、ミャンマーに続き3番目の展開国になる。

日本のコンテンツを現地語で放送する「WAKUWAKU JAPAN」は、
2014年にインドネシアでスタートし、同年6月にはミャンマーでの
サービスも開始しています。

今回、スカパーJSATは、シンガポールにて、現地時間7月6日に放送
を開始すると伝えています。

根強い人気のある、日本のコンテンツを現地で楽しんでもらい、日本
好きな人が多くなればうれしいですね。 




 

 

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iPhone6で撮影した動画「World Gallery films」

 

  今日 10:56 米Apple、「iPhone 6」で撮影した映像を紹介する「World Gallery films」を公開 taisy0 気になる、記になる…

Screenshot

本日、米Appleが、「iPhone 6」で撮影した映像を紹介するページ「World Gallery films」を公開しました。

  スマホで報道が根本的に変わったという記事を読みました。
これだけ、綺麗な動画が、ポケットのiPhoneで撮れるのなら、
あながち大げさではありません。

これは、報道だけの話では無く、映像クリエイターにももちろん言
えることです。閃いた瞬間、出会った瞬間、即、動き出す。その為の
ツールとして、iPhoneは十二分に役割を果たすに違いありません。




 

 

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放浪

基本変わりもので、世の中に合わない人間なので、
一年の内、一回や二回、完全に世の中が嫌になり、
放浪したくなる。

ただし、本当に放浪する勇気も無く、一日、仕事
や用事をサボって、カメラを持って近場を撮影したり、
映画に行ったり、人とはまったく関わりの無い時間を
過ごして、人とは関係の無い時間を堪能している。

どうしようもない悪癖で、自分でもどうしようもなく、
心が詰まると、なにもかも放り出して、身勝手な妄想
に浸る。人の迷惑を省みず。

一度こうなると、世の常識の範疇から外れ、もともと
たいして無い、信頼もへったくれもなく、非常識な烙
印を押されることになる。なんども、痛い目に遭って
いるのだけど、性根は変わらない。どうしたものやら
である。

今日も、そんな悪癖に囚われた。

放浪の虫が、腹底からわき出してきて、心を食い散ら
かし、あても無い放浪へ誘った。なんとも、キザな言
い回し、はなはだあきれるのだが、貧困な精神の、陳
腐な逃避である、しょせん。

最近頻発する火山活動のような、自然災害として甘ん
じて受け止めるしか無い。長年同じ災害に見舞われて
いる自身としては、そんな風に、受け止めている。

一度、こうやって爆発すると、安直に反省し、ふたた
び正常な社会生活に復帰しているのだから、良しとす
るしか無い。中途半端に鬱積した心持ちで、過ごすよ
りも幾分か健康的である。と、言い訳を述べる。

今日は1日。映画の日。それが、噴火の原因となった。
1100円で映画が観られるのだ。こんな日に、たまった
心の影を押させつつ、社会生活なぞ送れたものでは無い。

せっかく世の中のどなたかが、バカ高い日本の映画を、
金額を安くしてくれているのだ。それに乗じることは
義務である、日本全国の映画好きとしては。

そして、社会不適合者としては。

つまりは、サボって映画に行った。「チャッピー」を
観た。「第9地区」を撮ったニール・ブロムカンプの
作品。

南アフリカの風景で繰り広げられる、彼独特の暴力描写
はこの映画でも冴え渡っていた。でも、「第9地区」
の生々しさや、ヒリヒリとした社会的現実は、薄れた
気がする。

人によっては十分だと思うが、「第9地区」が、あまりに
も衝撃的で、臨場感のある名作だったから、どうしても、
対比してしまう。

ただ、役者がとってもよかった。ほぼ主人公と言える
インド系のデーヴ・パテールが実に良くて、これから
の期待が大だ。インド系というハンディを超えて、
いい監督と組んで、最高の演技を見せて欲しいと思う。

映画を見終わると、すでに夕暮れ。それから、ブラブラ
うら寂しい街角を歩きつつ、放浪を終えた。

この放浪、カメラは家で留守番。重いカメラを持ち歩く、
面倒さが越えられず、そうなった。つくづく体力が無く
なったことを時間しつつ、いよいよ軽いカメラが必要だと
痛感する。