頭がぼんやりした夜、東京の街のことを思い出す。

今日も何か書こうと色々とニュースをのぞいてはいます。が、なかなかピンとくるものがない。こうしているうちに時間ばかり経ってしまうので、適当に書いています。

今日も仕事で東京に行って来ました。雨の東京。風情と言えば綺麗だけど、濡れて寒くて気持ちが萎える。

もちろん雨の中カメラを持ち歩くことは出来ず、それでも撮りたい気持ちを満たすには、雨にも強いiPhone。

ポケットから取り出して、雨の中勢いを増す紫陽花を撮る。

即終わる簡単で、楽な仕事なはずが、七転八倒。予想外の困難。今、くたくたで頭が働かない。もう少し身も心も余裕があるなら、この間買ったKindle本の「もぎりよ今夜も有難う」が、映画好き映画館付きの気持ちをふんだんに高めてくれるので、一筆認めたいのだけど、なかなか踏ん切りがつかない。

古き良き、昔は良かったなんてことは、決して言いたくない。年寄り臭い、情けない。が、映画館だけは、今のシネコンではない街角の小汚い映画館だけは、昔は良かったと懐かしんで言える。

世を儚んで日々を生きていた人間が、漆黒の穴蔵に彷徨いこみ、安住のひと時を過ごす。それが映画館であった。老いも若きも、善男善女と悪男悪女も、敗者も勝者も、分け隔てなく受け入れる度量の広さがあった。

その時代の、豊かなる風俗を遺憾なく味わい尽くした、片桐はいり氏の映画愛、映画館愛がふんだんに大盛りに盛り付けられた、涙なくしては読み進めることが叶わない名著である。

もぎりとして映画館を中から味わい尽くした彼女の文章が、そうだよな、そうだったのかと、共感と発見を呼び起こす。

どんどん読むのはつまらない。こんな素敵なエッセイは、ゆっくりゆったり読みたいものだ。

そのうち、今日みたいに頭がぼんやりとした時じゃなくて、スッキリ、シャッキリしている時に、落ち着いて書くつもり。書かないかもしれないけど。それでは今日はこれぐらい。

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