ブログには才能よりも、内容よりも、素早さが命

家でブログを書くには、何よりもスピードが需要だ。

内容を考えていてはいけない。文章の組み立てを迷ってはいけない。

なぜなら、そこには妻がいるからだ。

集中して、調子良く、ブログを書いていると。必ず、突然、不意に、そして強引に要求を突きつけてくる。

間違いなくそれは、絶対であり、不変であり、服従である。

ほんの少しの、間合いが発生したその直後、生きている意味を踏み躙った、世にもおぞましく、不敬な人間として、徹底的に糾弾される。

自ずと、パブロフの犬のように、一声かかるや否や、それに反射的に対応せねばならない。その時、世界が揺らぐような名文が生まれようとしていたとしても。

この数ヶ月。世の中に満ちているのは、コロナウイルスだ。

その影響は、様々なところで出ているのは、周知の事実。今まで何気なく出来ていたこと、おとづれていた場所が、永遠に奪われてしまったと、悲観してしまうほどの状況になった。

それは、ブログを安心して書くことができる機会を奪ってしまった。

安心し、集中し、夢中になり、文章を最後まで書き終える場所がなくなったのだ。

これは実に深刻なことであると、最近、強く、深く、感じている。

創作と言うのは、考える以上に環境が重要に違いない。環境に左右されなくとも、才能と意欲で心打つ作品は世に生まれる、そう、嘘ぶく自称天才や、自称評論家が多々いるが、それを鵜呑みにして、才能をすり減らす場所で四苦八苦することは、人生の無駄。

素直に、正直に、あけすけに、環境への敗北を宣言し、他の場所に逃避するのが賢明に違いない。

てなことを、急いで、勢いよく、支離滅裂に書き殴った。とにかく、いつ隣にいる妻が、あれやこれや、果てには因縁をつけてくるかわからないのだから。

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