楽しみなMacBookproを手に取って、その重さにAppleと僕の過ちを知った。
楽しみにしていた新しいMacBook Proが発売されて、興奮冷めらやぬ中、こうして矢も盾もたまらず書いている。と、書ければいいのだけど最近書いていないせいか、どうにもこうにも言葉が出てこない。
せっかく良い話題が降ってわいたのに、本当にもったいない。悔しくて、地団駄を踏んでいる今日この頃である。
さて、Apple独自のCPU 「M1Pro」と「M1MAX」を載せた MacBook Pro。巷ではその想像以上の馬鹿力に驚きものの木山椒の木。あらゆるところで素晴らしさを書き綴っている。
それを読んでいるこちらとしても、熱に充てられ金もないのに、「買わなければ」と、お金の算段を妄想しているしまつである。この調子だと、何かの気の迷いで過ちを犯すかもしれない。
実は最近まで実物を見ることができなかった。
住んでいる付近では、発売早々陳列している家電店もない。（そう思っていた）東京のアップルストア銀座でも行けば確実だろうけど、そこまでは行けない。そんなこんなで気持ちは焦れど、ずるずる時は過ぎていった。
そんなある日、何気なく近くの家電店に立ち寄ったら、（そこは小さいながらAppleコーナーがある）いつものようにMacBookが大中小と並んでいた。
そのうちの大。つまりは MacBook Pro16インチの側面を何気に見ると、やたらいろんな形の穴が空いている。これはもしやと近づいてまじまじ見直すと、なんと、あらゆる端子が復活した新 MacBook Proではないか。
ようやく、現物を見ることができた喜びで、本体を撫で回し、キーを叩き、片っ端にソフトを開き、両手でガシッと持ち上げてみる。
その時気がついた、これが、意外に重いのだ。重い、重い、これでは出張や出先で仕事をすることが多い我が仕事環境では骨が折れそう。現実的ではないのは確定。
でも、調べたら新旧の MacBook Pro 16インチの差は、0.1kgしかない。
0.1kgってこんなにも重いのだ。捨てておけない。なんてことはなく、この差っていうのは錯覚レベルのはず。何か錯覚を呼び起こす原因があるのではないだろうか。
そう言えば、新 MacBook Proはいろんな端子が付いたおかげで厚くなった。持った時にも、その厚さに恐れおののいたぐらい。あるところである人が弁当箱と言っていたが、噴き出すほどの見事な表現である。
個人的妄想と予想と期待では、どんどん端子を削り取って、この数年には MacBook Proから、穴ぼこは駆逐され、極限まで薄く、軽く、そして息を呑むほどの洗練された美しさを手に入れたMacBook Proが、この両手に包まれるはずだった。
Appleは、そんなMacBook Proを目の前に差し出しながら、端子なんて不細工だから削ってあげましたと、意地悪く笑いながら、その代わりMacBookproに華麗にマッチしたドッキングポートを用意しましたよ。とてもグレートでファンタスティク！欲しくなってしますでしょう。それでは万円出してと、逃げようのないApple信者を無打打つのだ。それこそが、Apple。だからこそ、Apple。
でも、今手の中にある重くなったMacBook Proを眺めるに、その未来をAppleは選択しないのかと感慨深く思う。
個人的には、Appleの大切な部分を削り取られた気がし、心の中に秋風が吹き込んだごとくの、肌寒さを感じざるを得なかったが、僕よりもMacを使い倒して、超がつくほどの創造性を発揮している（だろう）世の中のプロと言われる人々が語る言葉では、ようやくAppleは我々の願いを叶えてくれた！と、歓喜している。
ということは、Appleもそして僕も誤っていたのだ。
ただ、個人的には今更、皆様のためにと端子をぼかすか付けてくれても、ありがたくもなんともない。意地でもUSB-Cだけでことが済むように、ありとあらゆる品を手に入れて、環境をすでに作り上げているのだから。
一体何年USB-Cのまんまだったんだ！
何よりHDMI端子というのは個人的には大嫌いだ。とにかくデカくて面積をとりすぎる、何か別の規格はないだろうか。それこそUSB-Cを標準規格として、世の中全体で採用してくれないだろうかと願っている。
それに、SD。SONYなどまだまだ根強い規格だが、NikonはXQDと別のカードを使用している。これもカメラによっては今後変わってくるはず。
余の移ろいでどんどん端子の種類が変わってくる。個人的にはやっぱりUSB-Cのままで良かったんじゃないかと、思う。
これで、16インチなのに、薄くて、軽々持てて、それでいてしっかり丈夫な超絶モバイルMacの夢は潰えた。今回の MacBook Proは間違いなくそちらの方向へは進んでなさそうだ。
最後の方は少々グチみたいなことを書いてしまったが、さっきも書いたように、プロと言われる人々は、端子の復活に大賛成。そのための厚み重さは歓迎すべき代償だと、受け取っている。
ある面、Appleの一手は成功と言えるのだろう。
色々書いたけど、やっぱり、新しいM1ProのMacBook Proは欲しい。手に入れたら、頬擦りするぐらい、メロメロになるだろう。なんとか、手に入れる術はないだろうか。こんなことばかり夢想する日々である。
