nanba_japan_14-55 

「良い戦略・悪い戦略」を読んでいる。
最近、iPadとかMacばかり使っていて、じっくり本を
読んでいない。これではいけないと、久しぶりに本を
じっくり読むことにした。

iPadのKindleアプリで、数冊本を購入し、ダウンロード
したのだが、どうしても液晶画面だと、文字に集中する
ことが出来ず、途中で止まったままだ。

結局、本を読む、読みながら考えることは紙でないと出来
ないのだろうか、最近強く思う。そこで、久しぶりに紙の
本で、その感覚を復活させようと思った。

さて、まだはじめの方だが、結構楽しめる本だ。戦略の意
味をわかりやすく説明してくれる。戦略は願いや、希望で
はなく、具体的で明確な行動であり、それも、テコやコロ
のような、少しの力で飛躍的な結果を出せる術であると教え
ている。

アメリカの企業の事例を元に、“良い戦略”“悪い戦略”
を伝えているが、悪い方の典型は目標を戦略としてとらえて
いることだと書いている。そして、そこに根性論や理想的願
望が加えられると全く駄目になると。

「最後のひとふんばり」を執拗に要求するリーダーは能力が
無いと一喝している。

理想的な高い達成不可能な目標を掲げ、それを我が社の戦略
として伝え、そのために、なりふり構わず具体的行動方法も
決めぬまま、進むことは戦略があるとは言えない。そして、
リーダーとは言えない。

リーダーがすべきことは、効果的にがんばれる状況を作り出し、
努力する価値のある戦略を立てることだと述べている。そのた
め、必要とされることは、洞察力と差異化を図る能力だとも。

この話は、日本の典型的根性上司だと思ったら、アメリカの話
だから、万国共通でこんな経営者や上司は多いらしい。だいたい
人の上に立てる人だから、人より突き抜けて、能力や環境が恵
まれているのだから、そう考えるのだ。

だけど、組織は能力の足りない人や、環境が恵まれない人も
集まる。それらを、束ねて飛躍的な結果を出さなくてはいけ
ない。そのための多面的な知恵がリーダーには必要になる。

そこには、目標に対する、具体的で明確な行動規範が必要に
なる。僕の足りない頭で思うに、これが戦略なんだろう。

この本でも、戦略は明確で具体的、たとえば売り上げを倍に
するために、「かくかくしかじかの分野に進出する」で話を
止めずに、「業界の技術を将来必要とする分野の顧客を100社
獲得する」などの、具体的行動に変わるものでなくてはいけ
ないと説く。

このような、明確さと独自の差異から生まれる行動こそが戦
略の意味と価値なんだろう。たぶん。

戦略ってずっと昔から興味を抱いていたのだけど、どうにも、
こうにも日常生活に落とし込めない。当たり前のことなのに。
この本が、そんな疑問を溶かしてくれる一冊になればと願う
ばかりだ。

 

 nanba_japan_14-49

 




 

 




 

 

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