凡庸”写真”雑記「二人のユーチューバー」
二人のユーチューバー
この間、YouTubeで写真家がコラボ動画を配信していた。
一人はSONYをメインに使っている女性カメラマン。もう一人は、若いのに珍しくNikonを推している男性カメラマン。
全く水と油の二人で、まさかコラボをするとは思ってもいなかった。
ミラーレス機の主流となったSONYを使って、繊細でやさしく美しい写真が印象的な、女性カメラマン。
方や、華やかさに流されず、質実剛健、実質重視のNikonのカメラと、Zレンズを偏愛し、胸を張って他のメーカーを罵倒している、触ると怪我をしそうな危ない男性カメラマン。
それぞれ、魅力的で双方のYouTubeはよく拝見しているが、まさかねえと驚いた。
のためのNikonは何
二人のやり取りの中で、Nikonの初心者向けのカメラは一体何だという事になった。その問いに Nikon野郎は、それはNikon Z6とキットレンズのセット一択だと答えた。そう、この僕が今使っているカメラとレンズ。
とにかく、性能に対してあまりにも値段が安い。
Nikonがミラーレス市場に食い込もうと作り上げた、盤石な性能を持つ意欲的なカメラ。カメラとしての基本能力が高く、質感もワンランクもツーランクも上。
Nikonもこいつを出した時には、やってやったぜ！これで世界はNikonのものだと、ほくそ笑んで祝杯をあげただろう。
勢い余って地に落ちて
だけど現実は、哀れなほど人気は出ず、先行しているSONYの足元にも及ばず、Canonにも引き離され、嘲笑の中静かに存在を消されていった。
いや〜、YouTubeをせっせっと発表している、流行りに敏感なカメラマンからは全く話も出ず、すでに消滅したカメラメーカーとなっていた。このまま本当に終わるのだろうか？真剣に残念がったものだ。
捨てる神、拾う神
だが、世の中には捨てる神もあれば拾う神もある。あまりにも知名度が低く、手に入れても軒並み手放していたので、中古市場にふんだんにリリースされて、素晴らしい基本性能を持ちながらも、なんと、本体が10〜12万円ぐらいで手に入るようになった。
これは、買わないわけはない。
僕も、風のウワサで聞きつけ、生来のNikon好きも合間って、デザインがダサい、動画がいまひとつ、AFが合わない、メモリーカードが安いSDが使えないなどなど、後ろ指を刺されていたが、胸を張って手に入れた。
結果、今大満足している。安心して使える操作感と、キットレンズと言うのはあまりにも不憫な、華やかにキレるZレンズ。作品作りが問題なくできる爆安写真機。ありがたくて涙がこぼれちゃう。ここ重要。
桃源郷は消え失せて、普通の世界に戻る
でも、この桃源郷の話は今や昔の幻。残念ながら、このYouTubeの最後番外編で、今は結構高い中古市場となっていると伝えていた。
ありとあらゆるところで、安いのに性能は悪くない。そして、NikonのZレンズは神。それが、知れ渡ってしまったのだ。
僕が買った時には、12万円が確か平均だった。これでもこのカメラがこんな価格で買えるのは幸福以外何者でもないのだけど、もうちょっとタイミングが早ければ10万、11万なんてことがあったのだから恐ろしい。
が、世の中にはめざとい人が必ずはいるもので、需要が伸びてそれが今や美品なら15万。至極真っ当な普通の価格になってしまった。高くなったもんだ。これなら、初心者がおいそれと手を出すことはできない。
落ち着いて考えると、フルサイズの上にで静止画の基本性能は十分高いのだからから、これだけのお値段でも当たり前っちゃそうなのだけど。
これぞ初心者のためのZ30
高くなってしまって手が出なくなったNikon Z6の代わりに、彼が勧めていたのが、この間発売されたNikon Z30。小型で使い勝手が良く、写真と動画が綺麗に撮れる。価格も手頃でいいとのこと。
最近買う気満々のレンズ
久しぶりにNikon Z6のことをつらつらと書いてしまった。
ちなみに最近、もう一本新しいレンズが欲しくなってしまっている。ある程度は心に決めていて、スナップ中心のスタイルに最適な、軽量、短小の単焦点。
ズバリ、NIKKOR Z 28mm f/2.8。素晴らしくよく写ると、各界各地で大絶賛されている。楽天ポイントを使えば、２万ぐらいで買えるから、とりあえずは一本いっとくか！？
