凡庸雑記「ささやかなしあわせ」出張の夜Amazon Fire TV Stick 4Kと共に

Fire TV Stickの大いなる目的

たわいもない話を今日も。

ようやく本来の目的を達成できた。うまくいって、本当によかった。今、素直に喜んでいる。

数ヶ月前に、悩みに悩んでAmazon Fire TV Stick 4Kを買った。

決して家で映画を楽しむためではない。もちろん、家に誰もいない、まさに天国と言える奇跡的な機会が降りて来たら、いそいそとテレビに繋ぎ観るだろう。が、大いなる目的は、出張中でのホテルを充実させるためだった。

大型テレビを友にする

最近のホテルは、押し並べて大型テレビがある。せっかくだから、それで映画やドラマを観たい。せっかくあるのだから、いつものようにiPadでNetflixやAmazon prime Videoを観て過ごすのはあまりにも、もったいない。

ホテルで用意している有料コンテンツは、ほぼ一千円、それなのに興味がない映画が流れている。(アダルト優先の方ならいざ知らず)

AmazonやNetflixなど、充実した自由なコンテンツを、出張中のふしだらな夜、心地よい大型テレビを友として、楽しみたい。そう思い立った僕は、Amazonのプライムセールを利用して、分割で、5千円ぽっちのこいつを買ったのだ。

思うに任せない人生

が、世の中思うにまかせないものだ。

せっかく、手に入れ、これから存分に楽しもうとした 矢先。自分がどこにいるのか不覚になるほど多かった出張が、パッタリ無くなってしまった。

毎朝会社に赴き、夜は、ほんのちょっぴり無駄なことで時間を浪費し、疲労を顔ににじませて帰宅する。そんな、典型的会社員としての生活を送らねばならない責め苦を受ける日々になった。

あゝ、いつの日か再び、旅人(単なる出張だけど)として、東横インやアパホテルで、日頃の憂さを晴らすことが出来るだろうか。悲哀を噛み締め、夢を見た。

降って湧いた活躍の機会

そんな折、降って湧いたように、名古屋への旅が決まり、とうとう、我がAmazon Fire TV Stick 4Kを試す機会が訪れた。

仕事の道具や資料よりも忘れずにと、細心の注意をはらい鞄に詰め込む。

ホテルに着き、おもむろに鞄の中から取り出して、セットを開始。

テレビにHDMIケーブルを挿し、本体に繋ぐ。電源コードを取り出し、近くのコンセントから電源を取る。残る問題は、持参しホテル用のWiFiルーターで無事ネットにつながるか。

設定画面から、表示されるルーターを選び、長いパスワードをリモコンでゆっくり確認しつつ入力。そして、OKボタンを押す。

しばらくして、無事ネットに繋がった。

試しに再生してみる。停滞なく映像が再生された。ネットの速度も問題なさそうだ。

素面じゃ仕事ができないとばかりに、Macを立ち上げ、同時に映画を再生し、横目で見ながら、腹が立つほど厄介な仕事を片付けていく。

ながらはいけないと言われるが、気の重い、ルーチンワークの権化そのものの書類作りを、正気を保ちつつ処理して行くのは、夢の世界へ誘ってくれる、映画やドラマ、そしてアニメが絶対的に必要なのだ。

もちろん、一仕事終わったら、ゆっくり、じっくり映画を堪能した。

快適に、金なし酒なし艶なしの夜はふける

思った通りの快適さ。出張中の夜のひと時、無類の楽しみを得ることができ、世は満足じゃってことで、この辺でおわり。

まあ、小金があって、酒が好きな人ならば、せっかくの出張。飲み歩き、食べ歩きするのが、真っ当な成人男性の行いだけど、金が無いわ、酒は飲めんは、血糖値が高くて食べられないわの三重苦の身としては、Amazon Fire TV Stick 4Kとのささやかな出会いが、何よりもの幸せである。