凡庸雑記「魔法の世界」核が無いのにいつの間にやら、不思議と解決する魔法のような日本とアニメーター

昨日、ラーメンとアニメどちらも、個人的な気持ちを軸に、狭いけれども、とても深く突き詰めた結果。真逆にも世間から広く認められている。みたいなことを書いた。柄にもないことを書いたおかげで、最後の方は、話が上手い具合に落とし込めず、穴があったら入りたいほどの、気持ちになった。

今日もそれに触発された事を、書いてみようと、こうしてMacBookのキーを親指シフトで叩いている。さて、無事、着地することが出来るか否か、結果は見てのお楽しみ。

日本人というのは論を言ってしまうと、(これはあくまでも僕の世界線での話なので実際は多種多様があり、明確に違う場合があります。)私的な、意欲や、気分や、好きや嫌いや、良心や、そして、雰囲気や、他人の視線で、すこぶる能力を発揮できる人間なのかも知れないと、常々、感じている。

何か問題点や、達成したい目標が組織の中で、発生したとすると、僕なんかは、組織を作り、仕組みを作り、何より責任の核となる人間を創り。より良い結果が出るように、着々と進めるハイウェイを作らなくてはならないのではないかと、のたまう。

でもだ、目の前の問題を分かっていながらも、皆が、それに対して、押し並べて同じような困り顔で、同じことを語るのだけど、仕組みも組織も責任も明確にしないまま、空気が漂う如く雰囲気で進んでいく。

不思議なのは、問題を見かねた、もしくは、その問題に対して比較的に意欲的に強いと感じている人間が、ボッと出て”私的”な立場のまま、対応していく。知り合いがよくいうのだけど、どこかの童話で読んだ、小人の靴屋みたいだと。

みんなが、大変だと思いながらも、社長や上司は見て見ぬふりをしつつ、明確な指示は封印し、じっと、忍耐強くどこかの小人が動き始めることを待ち望む。経営者の仕事は、どれだけ何もせず、我慢できるか。後は、内部留保を溜め込めるか、脱税できるかなのではないかと、思ってしまう。(事実、将来が不安で仕方がなくて、脱税をした人を知っている)

こんな事なら、会社や組織は即効に潰れる。と、思いきや。意外と、小人が動き始めて、幸福な偶然が連発して、問題が消えてしまうのだ。本当に不思議。最後は魔法のように帳尻が合うのだから素晴らしいものだ。

日本人の持つ、自分自身の損得を超えた責任感とか、良心が、指示しない人でも支持して、必死の思いで支えているのかも知れない。

そこには、誰が何を行ったのか。誰が、どの範囲の責任を受け持ったのか、全くもって消えている。

無事、荒波を乗り切ることは、組織の民度が高いということで悪くはないのだけど、問題というか、とっても気になっているのは、利益の配分もなんだかあやふや、雰囲気で決まっていることだ。

社員の”私的”努力の賜物で、大きな収益が得たとして、それを、功績の高かった”私的”人間たちに、明確に段階的に配分されたら問題ないが、”私的”な良心と責任感で皆が同じ質量で行ったゆえに、悲しいかな”私”は消えて、ぼやけた全体となる。

そうなると、なぜだか、途端に儒教的な上下、立場、が顔をだす。結論として、栄光は全体で得たものだから、全体つまりは会社や組織が総取りって事になる。

結論、社長や役職が無批判に多くを得るようになるだけど、個人的でなくても、内部留保や親族配分、果ては脱税なんて方向に進んでいく。

否定できないこともある。一利あると言うか、正論として、会社を存続させ、雇用を安定させるために必要なのだと言う。確かに、誰かか”私的”責任感と、意欲で能力の限りを尽くしてくれ、突破口を開いてくれるだろうと、前向きというか根拠のない希望的観測で日々生きていたなら、誰もが、溜め込みたくなるのは当たり前。

でも、それで成り立ってきた世界も意外と世界の流れで風化し脆くなってきている。と、ニュースの聞き齧り。

日本以外の国々。それは欧米以外のアジア圏でも社員の賃金が上がっている。確か、韓国にはとっくに抜かれているとかいないとか。海外の能力のある人が、日本に興味を失っているとかも聞く。

それどころか、日本の技術者などが、海外で高給で雇われていて、流出がかなりあるらしい。

アニメーターなんかも海外から声がかかっていると聞く。

日本のアニメは人を惹きつける強い魅力がある。僕はそう思っている。映画やドラマでは世界に追いつくのが難しくても、アニメなら感動の量を競い合える。

だけど、その底辺で”私的”な良心を持ち、才能の限りを尽くして作り出している人々の環境と、お金がおざなりにされているのは、とても危機的な事だと思う。

彼らは、靴屋の小人のままで放置させたままではいけないのではないか。いったい、ゼンタイ、どれほどアニメが儲かっているのか、僕にはようわからんけど、調子の良い話も聞くし、調子の良かった作品を創った人々には、調子の良いお給料をあげて欲しい。そのための、円滑に清流の如く流れていく仕組みを日本の偉い人が作ってくれないかなと、ぼんやりあやふやに考えた。

↓人気ブログランキングに登録しています。記事がよかったらクリックをお願いいたします。


人気ブログランキングへ