もののあわれがわかる日本人だからこそ「ローグ・ワン/スター・ウォーズ ・ストーリー」は観るべき!

やっと、観た!

この間借りた「ローグ・ワン/スター・ウォーズ ・ストーリー」を観ました。今までスターウォーズは観てきましたが、今ひとつ心惹かれることがありませんでした。でも、なんだかいつも見ちゃうんですよね。スターウォーズマジックというところでしょうか。

でも、このローグ・ワンは最高に楽しめました。素直に、一番面白かったスターウォーズシリーズです。

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やっぱり幅の広いアメリカ映画

最新の特撮は見応えがありましたし、ストーリー満足いくものでした。なんだか、正式なスターウォーズじゃないから、スターウォーズの決まり事から自由な感じがします。たまにアメリカ映画には、こんな秀作が時々出てくるから本当に見逃せません。監督や脚本家、役者の幅の広さを実感します。最近のドラマなんてもそうですね。こんな役者が世の中に居たんだって、びっくりします。

でも、スターウォーズのお決まり、それは、アメリカ映画のお決まりなんですが、このようなSFアクション映画は、最後はなんとなく上手く収まって、全てが丸く収まります。勧善懲悪のお決まりを、安心しながら見ているなんてことがあります。

中途半端な死と哀れ

さて、これからちっとネタバレ。ご注意を。

この映画、全くそうじゃないんです。スターウォーズには珍しく重要人物がお亡くなりになります。見事なほどに、全て。

でも、スターウォーズはどれほど明るく振舞っていても、死と哀れの物語です。でも、その矛盾が上く飲み込めてない気がします。子供も楽しんで観るために、また、大の大人も満足するような、壮大なSFアクションとしての指名もあるために、どうしても、甘く味付けする必要があります。

だから、なんだか中途半端な感じが拭えないのです。僕は。


本質に踏み込む

だけど、この映画は、スターウォーズの根底に流れる、死と哀れを正直に、明確に表した。死と哀れの部分に踏み込んだ作品です。そこが本当に、僕としてはスッキリしたんです。よくまあ撮ったものだ、勇気を持って表現したものだと、勝手に賛辞を述べたいのです。

正規なスターウォーズは、どんなに悲惨な物語を描こうが、ある一線は越えられない部分があります。社運をかけた資金を投入し、ビジネスとして、スターウォーズコンテンツ永遠の継続をするために、そこに、手を出すことは出来ないじゃないかなと思います。

しかし、スターウォーズの亜流。名もなきものたちの戦いを描くならば、ある程度はそんなタテマエに、左右されることが無かった、じゃないでしょうか。

もののあわれに心打たれる

でも、でも、全然陰惨ではないんです。全て戦いの中で燃え尽きていくのですが、その結果はなんだか清々しい、勝利を感じる。そんな描き方をしています。哀れであるが、その命は見事に勝利しました。もののあわれに心を動かされる、日本人にはグッとくる映画です。

是非とも、一度観て欲しい作品です。もしかしたら、スターウォーズの中で一番素直に楽しめた作品でした。

それにしても、中国の役者さんが出ていましたが、だいたい東洋人が出てくると、なんだか浮いてしまうのですが、この二人は全くそんな感じはなく。とても、個性的な演技で引きつけていました。確かに、中国市場を狙った配役かもしれませんが、なかなかの渋い演技で好感を持ちました。東洋人のハリウッドなどの、世界的な映画への出演の道がかなり開かれるかもしれません。









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