Message2017

映画の日だから「メッセージ」を観てきました。

今日は映画の日だったので、久しぶりに映画館で映画を観て来ました。やっぱり、映画館で見る映画はいいですね。今度から時々観に行きたいなと思いました。

さて、観た映画は「メッセージ」久しぶりに本格的な大人のSF映画です。SF好きとしては絶対外せない作品です。それに、監督も最近お気に入りのカナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーブ。期待満々で観たのでした。

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感想は正直なところ、途中話の流れについていけず、混乱したところがありました。親子のシーンが時々入ってくるのですが、それが前なのか後なのか迷ってしまいました。それに、今までドゥニ監督が強烈なアクションシーンが味噌だったのですが、それが抑えられた静かな演出を行なっています。そのため、少し中だるみな演出で、物足りなさを感じた部分もあります。

監督としては、あえて抑えた演出で作品を観せ抜く、意欲的な作品には違いないのですが、今までの彼の映画を想定すると、足をすくわれるかもしれません。

だけど、そんなことをグダグダ書きながら、この映画が駄作だとか、なんだとかは決して言いません。素晴らしい部分もたくさんあります。そこで、素晴らしい点をつらつら書いてまいります。

とにかく、練りに練った構図の映像がとても素晴らしい。広角で俯瞰する場面はため息が出るぐらい素敵です。広角画面好きの僕にとっては、大好物です。ただ、広角だけでなくて、スポットで人の表情や、行動を凝った画角で撮影しており、広角とスポットの切り替わりがとても洗練されています。

ストーリーのことですが、なんだか迷ってしまったとさっき書いてしまいましたが、これは僕の理解力のなさもあり、一面的な部分なのは間違いありません。とても整理されて抵抗なく、話が流れていくのはとても心地よかった。

あっ、それからこれは手放しで褒め称えたいのですが、音楽がとてもいい。物語の雰囲気に実にあっていて、音楽が映画の一員であることを、実感します。この音楽を選んだセンスだけで、監督を褒めてあげたいと思います。もちろん、作曲者も。

さて、この映画。完全なSFなのかといえば、そうとはいえないというか、それだけではありません。
親子の愛のものがたりに、どんどん入っていきます。これがメインではないかなと思います。

未知の宇宙人との劇的な出会いと、恐怖。そこから生まれる人類の不寛容。そして、それを払拭し強く現れる人々の融合と未来。人類全体のステージを格段に上がる様を描いています。でも、なんだか、今ひとつピンとこなかった。なんだか当たり前な感じして、興味をそそられなかったです。

それよりも、もっと強く深くそして哀れに、心から感じたのが主人公とその娘の話です。

これは、自分が子持ちだからそう感じたのかもしれません。ただ、生まれた瞬間の奇跡に立ち会ったと正直に思える感情や、成長していき会話が可能になった時の希望。そして、成長する中での葛藤などなど、本当に上手く描かれています。

この、親と娘の会話が宇宙人と繋がり、世界を成長させる鍵ともなっているのですが、それだけでなく切々とした親の気持ちを思い出せてくれるところが、よかったなあと思うのです。SF映画というと、敬遠する人、関係ないと無視する人もいますが、純粋な親子の話として観て欲しいと願います。

次はこの監督、ブレードランナーを撮るようなのですが、今から楽しみで仕方ありません。









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