来年は手帳を買わないつもりだったのに、やっぱり、手元にないと寂しすぎて、ついつい買ってしまいました。
買ったのは、平凡極まりない「能率手帳」オリジナル版。なんの変哲も無い手帳です。おじさんの僕には、分相応というやつですけど、あんまりにもつまらなくて、今まで徹底的に避けていた手帳です。
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システム手帳や、超整理手帳、ほぼ日手帳、などなど流行の手帳を片っ端たか使っては捨て、使っては諦めて、今まで敗北の二文字を重ねて来ました。
macの標準カレンダーで記入すると、macやiPhone、iPadで同期が取れるので、紙の手帳はいつの間にか使わなくなってしまいます。
毎年年末には、机に入ったままの真っ白な手帳を見ながら、もう手帳はやめるぞーと二日酔いのおやじみたいに、叫んでいます。
これまた、二日酔いおやじみたいに、年初めには今年こそは、真っ黒に書き込まれた手帳を握り、できるおやじとして疾風の如く仕事をしてやると、意気込んで買っちゃうのです。
ただ、今年は大好きで愛着のあるほぼ日手帳が全く使いこなせず、数ヶ月使っただけで、机の中で冬眠中となっています。これに、かなり凹んでいて、ほぼ日手帳の作り出すストーリー、世界観を愛しているのに、それを怠惰な性質のために使いこなせない自分の、手帳能力にすっかり幻滅してしまったのです。
これだけ、紙の手帳から見放されて、使いこなす能力が皆無の僕としては、すんなり、完全電子環境に亡命するのが、妥当なのはよくわかっています。
でも、どうしても紙に書いた、予定やメモの優しい残像が捨て難く、極力金銭的な負担のない手帳を買うことにしました。それなら、使わなくなっても多少は気持ちがおさまるだろうと身勝手に思いつつ。
そして、買ったのが一生使わないだろう、使ってはダメだ、そんな凡庸なセンスの持ち主では自分は無いはずだと、もっと、斬新で効果的で、高価な手帳を買わなくてはならない。
と、どれほど視界の片隅にうつっていたとしても、拒否し続けて来た能率手帳でした。
そんな不遜な気持ちを置いてまで、どうして買ってしまったのか?それは、一にも二にもその手頃な価格ゆえです。と、いうとあんまりにも、歴史を作って来たかの手帳が不憫なので、購入に至った良点を書いてゆきます。
とても気に入ったのが、そのために買ったとも言える手帳の手触り。
革とか、高級素材とか出ないのに、しっとりとした手触りはとても心地よい。常に持ち歩く手帳には、これがとても重要です。
また、言わずもがな、手帳の作りがとてもしっかりしています。培った信頼感が醸し出されている。そして、最高の紙質。薄黄色の紙面は目に優しい。インクののりも良く、滑るように書くことができる。
それに、ポケットに抵抗なく滑る入れることができる、絶妙な大きさ。気になった時に、書く必要ができた時に、立っても座ってもポケットからスッと出して、抵抗なく書き込んで、ポケットに素早く戻すことができる。
この一連の動作が、手帳を使うことの心理的抵抗を極限まで、減らしてくれます。出歩いて、仕事をすることが多い僕には、この抵抗のなさはとても良い。
今の所、比較的に快適に使えています。僕としては、昔から続くなんの変哲も無い手帳の化石とも言える能率手帳に、身の丈があった快適さを感じるのは、悔しくもあるのですが、来年一年もしかしたら、使い続けることができるかもしれないと、ちょと、嬉しく思っています。
でも、今年もまた手帳ネタを書いてしまった。来年は手帳を使いこなす男になるぞと、決意はするのですが、年末になって今年はこんな手帳の使い方をした!なんて、ことは書いていない。これだとまるで、オオカミ少年。使うぞ使うぞと言いつつ、結局使わない。何を書いても、信用されない男になってしまいそうで恐ろしい。
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