これこそ大自然の名演が光る「レペナント」

最近色々と映画やアニメ,ドラマを見ていますが、なかなか感想を書くことができません。自分の気持ちを文字にするのは、昔から本当に苦手。何とかならないかといつも悩んでいます。

この間、AppStoreでレオナルド・デカプリオ主演の「レペナント」をレンタルしました。何たって、年始セールで100円だったのですから借りないわけには行きません。

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iPadにダウンロードして早速み始めました。映画を気楽に見るのは本当iPadは便利です。持ち運びも楽ですし、バッテリーもかなり持ちますから。iPadは素晴らしい映画視聴端末です。

さて、感想を書かなくては。気が重くて仕方がないのですが、これを書かないと始まりません。

監督は「バードマン」でアカデミー賞アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督。凝った映像で評価の高い監督です。でも、僕自身は彼の作品はいまひとつ乗り切れてくて、さほど心が動かされはしませんでした。ぐるぐる動く絵づくりがどうしても好きになれてかったんですよ。

でも、この作品は打って変わって、広角を多用し、あまりカメラを動かさず、圧倒的な自然を雄大に写している。これはとっても気に入りました。映画の善し悪しは、好き嫌いは大体甫の数分で決まることが僕はとても多いのですが、この映画はまさに数分で魅了されました。

この映画の主人公は、紛れも無い大自然です。その中で愛憎入り乱れて、動き回る人間の姿が俯瞰されて描かれる。その思い切った演出がとてもいいんです。

デカプリオは今回の作品で、念願のアカデミー主演男優賞を取りました。ただ、巧みなこれ見よがしな演技をしては無い。ただ、自然の中で翻弄される一人の男の姿を、延々と見せつけています。そのため、ほとんど台詞はなく、居残るために全身全霊を尽くして、行動する姿を見せてくれます。

確か、この映画の撮影には、かなり困難だったようです。監督の要望通りに自然環境が整わず、会うまでに何度も現地で撮り直し、その間仕事が止まるスタッフや役者から、避難を受けたと聞きます。

何でしょう。演技をする云々ではなくて、作り上げた世界の中に、完全に取り込まれた違和感のなさが、この映画の成功を約束しました。巧みな演技と、巧妙な脚本、考えられないほどの精巧な映像で、見せてくる映画が多いのですが、何か物足りないものを感じる時があります。

しかし、時折,その範疇から超えて、心の奥に飛び込んできる気概を持つ映画が生まれてくる。大胆は、その背後に高い意思と現実のせめぎ合いを持っています。

それを改めて感じさせられたなかなかよい映画でした。









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