「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」この慌ただしき映画は愛情の表現の差異

映画の感想なるものを書こうとするのですけど、全く筆が進みません。今ならキーが打てないと表現したほうがいいのかもしれないのですけど。

せっかく観たのだからそのままにして置かず、自分の表現力を高めるためにも、いつも書こうと数行書いてはそのままにしています。

自分が受けた結果の感情を表現するのはなんとも難しい。頭を抱えています。

ゴジラという生物は日本のみならず、海外でも結構の人気者。

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前に熱狂的にゴジラを愛するアメリカ人が「youは何しに日本へ」に出ていました。それがなかなかの感動もので、観てよかったと心から思ったことを今でも覚えています。

人というのは、国や、人種が違えど、根底ではつながっている。そう、思わされます。愛する対象が何も教えられていないのに、強制されていないのに共通化する。

ある種の希望かもしれません。

ただ、同じ愛すると言っても、アウトプットされる表現には違いがあるのかもしれない。また、そこにただ愛するだけでなく、具体的な結果が必要になると、途端に表現の差異が生まれてくる。

これじゃないんだよなあ。と思わずつぶやいてしまう。

ただし、それは日本人として、また、僕自身の限定された生き方による結果です。共通化する部分が根底にありつつも、やっぱり、人は違う。受けて影響される部分も違うし、満足の度合いも違う。

なかなか難しい。

この間の映画の日に「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」をうっかり観てしまいました。うっかりというのは失礼な話。ぽっかりと時間ができ、映画の日だからいつもより安く観ることができる。この条件が僕をうっかり映画館に向かわせました。

期待はしていませんでした。ある程度の予想はついています。極限まで発達したCGを使い、世界各地から俳優をかき集め、条件にあった演出家と脚本家を何年か拘束し。とても贅沢な作品になるはず。

でも、それは僕の琴線に触れるものにはならないだろうと。

いい感じで感動の引き算をして観に行ったのです。なんというか、参加しなくてはいけないお祭りとして。

ここからが、映画の感想というやつを書かなくてはなりません。苦手で仕方がないのですが、それを書かないわけには。

感想第一。とにかく展開が早くて、人息もつかせず、僕としては疲れてしまった。あんまり疲れたので派手なアクションが続く中、睡魔に襲われました。

もっと、物語に緩急を付け、ブレーキを踏む時は踏んでちゃんと止まり、風景を堪能してくれた後に、心地よい加速を楽しみたかったのです。

それが、インディレースのように円形のサーキットを猛スピードで回るばかりで、ほんともう少し風景を愛でる余裕が欲しかった。

全てがスピード重視になってしまい。脚本もそれに引っ張られています。突然、究極兵器が出てきて、さほど説明もなしに使用されたりします。

僕としては兵器を作る過程や、それを効果的に使うために主人公たちと戦術を練り上げる場面をじっくりと描いて欲しかった。怪獣たちを倒すためジワジワと全体が盛り上がってくる緊張感が出たのではないか。そう思うのです。

それでも、これが今の大作の常識なのでしょう。常に全開息もつかせぬ疾走感。

シン・ゴジラが海外の評価が芳しくなかったと聞きます。特に前半の会話を中心としたシーンなどは、観客は退屈していた様子です。

でも、あの皮肉な集団劇があってこそ、後半のゴジラとの戦いがより一層盛り上がる。僕なんかは前半の日本の閣僚たちのドタバタ劇が大好きです。

ゴジラに対してのアプローチの仕方が全く違う。共通の部分もあればどうしても相容れることができない部分もある。なんだか、映画一つで世界の一端を感じてしまいました。大げさですけど。

CGやカメラ性能の発達で、いくらでも映像を疾走させることができます。でも、映画にもっと旋律が欲しいのです。

世界各国の役者の方々はとても良い演技をしていたのではないでしょうか。やはりゴジラですから日本人として渡辺謙さんも中心人物として参加しています。

ハリウッドスターと渡り合いながら、誠実な演技をしているのを観ている、全く関係のない僕でも嬉しくなります。

ただ、残念なのが続編は作られるであろうけど、今回で彼の出演は終了。ネタバレは無しとしますからこれぐらいにしておきます。東洋人として残るは中国人のチャン・ツィイーさん。

彼女は確実に次回作に出ます。でも、次からは日本人は出ないかもしれません。せっかくだから別の日本人を誰か出してくれないか切に願います。日本人とか中国人、アメリカ人とか考えちゃいけないのかもしれませんけど。

Netflixで評判になった「ストレンジャー・シングス」に出演していたミリー・ボビー・ブラウンさんが出ていました。彼女、本当に味がありますね。演技がとてもうまくだけでなく、可愛いだけでなく、表情一つ一つに惹きつけられます。これからの活躍が大いに期待できる若手です。

たまたま、クレジットが終わるまで観ていたのですが、最後の最後で完全次回作があると確信させるあるシーンがあります。次はきっとあの怪獣を人の手で改造し、ゴジラと戦わせるのでしょう。

今、映画.comを観てたら注目度ランキングで1位。評価も3.8とまずまずの評価です。きっと、僕の感性が全くお粗末だから、グダグダと書いてしまったのかもしれません。ご興味がある方はまずは自分の目で観てください。

さて、こんなところでしょうか。終わります。

あ、最後に。「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」で、一番素晴らしく感動したのは、間違いなくYouTubeで見た予告。クラシックを効果的に使い。ゆったりとした旋律と相反する激しい場面展開。

あの予告を作った人は天才です。

かなり映像センスのある作品でした。そう、十分作品と呼べるレベル。

あれが観たかったんです。期待しました。あれと同じ映像と音楽の演出が行われていたなら、怪獣映画史上稀に見る名作になったのではないかと。

一度、怪獣映画など絶対撮らないような、芸術家肌のヨーロッパの映画監督にゴジラを撮ってもらう機会は無いか。叶わぬ妄想を膨らませた僕でした。







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