「進撃の巨人」シーズン3-2 57話 「あの日」を観て

シーズン3の2になってから一体どうしたんだと心配するぐらいに、素晴らしくなっている。こちらが心配になる程。

完全に逝ってしまった感のある物語が続いている。ここまで思い入れがあり、思い切った演出のアニメは久しぶりで、とても嬉しい。

話が進むほど、どんどん話にのめり込んでしまう。

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正直、あまりにも国内外で評判が高い「進撃の巨人」は嫌悪していた。簡単には感動しないと勢い込んでいた。でも、完全に敗北だ。

今回を観終わり、自分の中で捨てがたいアニメの一つとなった。

今回は、非常に扱いの難しい人種問題。

「進撃の巨人」の骨格が人間が持つ消え去らない罪悪である。隣人への差別と嫌悪。それを物語の背骨として、正面から描き切った。

これは、世界的にも稀なことだ。

過去のことを原因として、様々な思惑が重なり合い意図的に人種としての存在を脅かされる存在。差別者と非差別者の永遠の状態。

この、消え去ることのない人間の罪に対して、冷静に冷酷に正面から描き切る、創作者としての作者に敬服する。

初めは単なる人食い巨人と人間の闘争の物語と思わせながら、話が進み、様々な疑問符に符号が折り重なり、見事な色彩を放ち、その中から広大な歴史物語が現れてきた、今話は絵空事なのに人の歴史の中に立っている。

それぞれの立場が現れ、登場する人間の関係が繋がっている事実に、ただただ感嘆するばかりだ。

この物語で悲劇があるとすれば、日本のアニメだということだ。

この物語が欧米の作家。映像創造者の元にあったなら。スターウォーズやゲームオブスローン、ハリーポッターなみの評価を得たはずだ。

この重厚な物語はそれほどの味わいがある。

願わくばこの作品がより多くの人々に愛されることを願う。

だいたいこんな感じでしょうか。あまりにも抽象的になってしまいました。

今シーズンで終わってほしくない。シーズン4があるかどうか、今やっているスタジオは次はやらないと言っているようですし、どこが作るのか分かりませんが、最後まで映像化して欲しい。

ただ、質は落とさず。







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