「アリー/ スター誕生」

これを映画館で観ればよかったと正直思っています。

何気なくNetflixで何を観ようかと、物色していたら、なんと、配信されているでは無いですか!

こんな超メジャーな映画がを配信するだなんて、さすがNetflix。恐るべし。

これは観るしかないと、用事をしつつながら見をすることに。が、面白くて気になって仕方がない。全く用事が進まない。

途中から用事は捨て置いて、映画に集中することに。決して、無駄ではない。そう思わせてくれる作品です。

同じ時期に上映されていたQueenの映画より、僕はこちらの方が好きです。

実は、主演がレディー・ガガだったので、すこしなめてました。有名アーティストが知名度を活かして映画の主演をした。よくある、話題作りの映画だと少し思っていたのです。

それでも、かなり映画館に行こうかいくまいか悩みました。そんな優柔不断な僕を嘲笑うように、いつのまにか上映が終わってしまい。観る機会を失ってしまいました。

映画館で観なかったのは誤りだったことを、観終った知ったのです。

音楽のシーンが最高なのは当たり前。楽曲は素晴らしすぎるし、演奏や歌も同じく。レディ・ガガですからね。身体に染みます。

もちろん、もう一人の主人公。有名アーティスト役のブラッドリー・クーパー。彼の演奏と歌も全く遜色が無い。無さすぎる。

彼はこの役を演じるために、歌と楽器の練習をかなりしたようです。

アーティストとして、やっていけそうなぐらいのレベルでした。

彼はこの映画の監督もやっています。白人の筋肉役者だと思っていましたが、多方面の才能がある人だと感心しました。

この映画、何度もリメイクを繰り返しているようです。それだけ、多くの人の琴線に触れる物語なんでしょう。

大筋は有名人から発掘された新人が、時代の流れに乗り成功し、発掘した本人は時代ついて行けず、消えてゆく。

アーティストに限らず、どの業界、世界でもある話です。

まったく飾らずライブでの生演奏を信条とする頑固なアーティストと、メディアを使いこなし、派手な衣装とパフォーマンスで惹きつける柔軟なアーティスト。

彼らの方向の違いから生まれる結果。心情。葛藤。離別。

栄枯盛衰の儚さを愛おしむ気持ちは、日本人の特有なものでなく、基本的に人の心に備わっているものなのかもしれません。

最後、悲劇を受け止めて、明日を見つめる眼差しで、二人が歌うはずであった歌を記憶の中で歌う二人姿が悲しく美しい。

ラストの、ドキュメンタリーのようなシーン。完全にやられてしまいました。見事。

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