「The Irishman(アイリッシュマン)」これぞスコセッシ監督の到達点!制約が多い名作はこれからはNetflixが担う?

マーティン・スコセッシ監督作品の「アイリッシュマン」を観ました。

大変素晴らしい作品でした。スコセッシ監督の集大成であり到達点と言える内容でした。3時間29 分の超大作でしたが、最後まで飽きることなく作品を楽しめました。

編集が巧みで、長年映画と向き合ってきた監督の手腕を感じます。

また、スコセッシチームの名優たち。監督の元水を得た魚のように、活きいきとした演技をしています。中心になっているのは主人公を演じているロバート・デニーロ。

正直、最近はあまり興味を引かなくなっていました。が、この作品では彼の存在感が存分に発揮されています。やはり、彼は名優だと改めて知ることになりました。

それと、ジョー・ペシ。とにかくいるだけでおっかないおやじを演じさせると、右に出るものはない俳優です。この作品でも、眼光鋭く相手を睨み、淡々と指示を出すマフィアの大幹部を演じています。

こんな人が側にいると、気の小さい僕なんかは身動きが取れなくなってしまうでしょう。きっと。

また、スコセッシチームは違いますが、「狼たちの午後」「セルピコ」そして、僕個人として上位をキープしている名作「ゴッドファーザー」などなど、数え切れ無いほどの名作で主演を張っていた名優アル・パチーノ。

もう一人の主人公といえるジミー・ホッファを演じています。

相手を威圧する力強さを持ちながら、人を惹きつける魅力的な部分を持った気代の指導者です。それを、貫禄一杯で演じています。

巨匠の熟練された技と、名優たちの演技を存分に楽しめる素晴らしい作品でした。

これを映画館で集中して観ることができたなら、もっと心深くに感動が残るかもしれません。でも、こだわりの映画館が少なくなり、シネコンが中心となった今。長時間の地味な作品は、経営的にかからない。

残念ですが、しかたありません。

その代わりとして、Netflixなどの動画配信サービスが配信してくれて、観ることができる。これは、良い悪いを別にして、時間や内容などで、内容は良くても日の目を見ることが難しい作品の舞台になっていくのでしょう。

商業的に難しい作品でも、その内容は宝石のように輝いてる。そんな、映画をこれからNetflixが担っていくのでしょうか?

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