Kindleと紙の本。そして、才能と命。

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今日まで出張に一週間ほど行っていました。出張の時間つぶしに重宝するのは読書。没入して読んでいると、あっという間に時間が経ってしまいます。

ただ、実務に役立つ仕事関係の本や、ビジネス書はすぐ眠たくなるので、もっぱら、小説ばかり読んでいて、あまり実利のあるものはよんていない。困ったものです。

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最近の読書はAmazonのKindleを使っています。いろんな本をまとめて小さい端末の中に入れることが出来るので、少し読み疲れたら、別の種類の本を読み、気分と頭をリフレッシュして読み続けられるのは、助かっています。

ただ、Kindleで本を読めばよむはど、なんだかもどかしさが募ります。特に小説なんかを読むときには、物語への没入感があまり得られないのではと、感じています。

確かに、素晴らしい小説はそのまま素晴らしいのですが、紙で読んでいたときのほうが、より作品の中の中に入り込み、集中して読めた気がします。

どうしても、電子書籍では目に刺激があり、脳に抵抗を感じています。前に、紙とディスプレイでは、脳の使う場所が違うと、立ち読みした本で読んだことがあります。やはり、そんな感じがしてしまいます。
本好きだから、一つの端末に、何冊も詰め込めるKindleを使って、効果的に読めばよむはどに紙の本が恋しくなってしまいます。

ただ、あんまりにもKindleは便利ですから、止めてしまうことはないのですけど、ときどきは紙の本も買ってみようと思います。

最近、数少ない友人から、筒井康隆を進められました。早速、Kindleで「家族八景」を購入し読み終えました。結構面白かったので、続編と言える「七瀬ふたたび」も購入し今読んでいます。これもKindleで購入しました。

このシリーズは三部作で、最後「エディプスの恋人」ぐらいは、紙の本で読んでみようかなと考えています。でも、いつでも買えてしまうKindleで、衝動買いをしてしまうかもしれませんけど。

「家族八景」題名がなんだか地味だったので、ユーモア的要素が色濃いお気楽に読める小説だと、早合点して読み始めましたが、筒井康隆氏の鋭利な人間観察が冴え渡った、恐ろしくも哀れな物語でした。彼は、かなりIQが高いらしく、これほど、人を分析してしまうのは、知性の表れなんでしょう。それにしても、こうまでも人が見えてしまうのは、苦痛以外何物でもないはずです。

彼はそのはけ口として、表現者を選んだのかもしれません。小説家は精神的にまいりやすい人が多いと聞きます。夏目漱石も長い間精神疾患で苦しんでいました。最後に自殺を選んだ作家も、けっこういる。村上春樹氏などは、その闇に抗すために、せっせと体を鍛えて、心に住み着く魔物を抑えているようなことを、書いていました。

人の何倍も感受性と、観察力が創造性を人の何倍も厚く、高くします。それは、常人には到底及ばない、作品を世の中に放出することになります。でも、その負の部分は確かにあって、命の次に大切な創作活動と、自分の命の永続を秤にかけて、七転八倒の選択をしなくてはいけない。なかなか、才能があるというのも大変なものです。









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