シェイプオブウォーターを観たんだけど。感想色々と。

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Shapeofwater

シェイプオブウォーターを観たんだけど。感想色々と。

シェイプオブウォーターを観た

シェイプ オブ ウォーターを観てきました。大好きなギルレモ・デルトモ監督の作品ですから、観ないわけいけません。

監督の最高傑作との評価で、アカデミー賞も受賞した作品です。

でも、とても期待して観に行ったのですが、結果、あんまり感情移入できないまま、乗り切れないまま。いつの間にか終わってしまいました。

作品がまったく駄目って訳でなくて、冷静に見ると、素晴らしいところばかりです。

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素晴らしい作品のはず

役者の演技は愛おしいほど素晴らしく。映像の美しさは到底並みの演出者では作れない域に達しています。この監督の演出の成熟度を、見せつけられました。映画史上に残るものでしょう。

物語は、深い孤独になんとか自分を保ちながら、懸命に生きている人々の心が正直に描かれ、心惹かれるものでした。

それでいて、染みこんでこないのがとてももどかしくて、哀しかった。

この作品は、多くの批判を越えて、ギルレモ監督が作る上げました。行き場のないもどかしい悲しみ、それを背負いながら生きなければならない人生への抱擁です。

だから、けっして、けっして、個人的な好き嫌いで判断してはならない。

でも、僕の心に残る、なんとも言えないもどかしさ、共感し、涙する共鳴がどうしても持てない感想。これは一体何だったのでしょう。ここに描かれた人々と同じ、破れない現実の殻に押しつぶされて消えゆく運命なのに。

もう何回か、もしかしたらiPadあたりで観れば、実感できるのかもしれません。レンタルされるようになれば、借りて、じっくりと見直したいと考えています。

なぜ?入り込めなかった?

それにしても、どうして僕は感情移入が出来なかったのでしょう。自分でも狐につままれたような気がしています。役者の演技も素晴らしかった、役者の存在感や演技力は抜群ですし、映像の美しさは完璧。それに、展開も刺激的で飽きさせません。

この映画はギルレモ監督が長年あたためていた作品です。どこに持ち込んでも拒否されて彼が私財を投入して作られた作品です。そのためか他の介入されていない純粋な彼の気持ちが写されている。

だからこそ、すべてが愛おしい。

すべてのに彼の強い愛情が反映されています。登場人物の印象をすべて同じに受け取れて。物語が平坦になってしまったのではないだろうか。と、推測するのです。

多くを捨てて、たったひとつを。

印象に残る物語は、コントラストが明確になっています。光のように主役にスポットライトが当たるためには、影になる部分が必要となります。

この作品の登場人物すべて、監督の愛おしさがひとしく注がれており、濃厚な色彩が映画全体に広がっています。誰の物語か見失ってしまいました。

僕の観察眼では、焦点となる落としどころが見つけられなくさまよってしまったのではないか。だから、感情を寄せる一点を定めることができないまま、全体を傍観したまま流してしまった。そう、感じます。

創作品はなにかしら、客観的に見る立場の人物が、容赦なく切り捨てる必要があります。どうしても、創作者は自身の作品を捨てることが出来ません。ましてや、これほどまでに長年構想して、あらゆる反対を押し切って作る上げた作品です。

こんな場合は、力の掛け具合がとても難しい。どれを愛するのか、愛さないのか迷ってしまいます。

才能に満ちた人が、作品が評価されて思い通り作れるようになると、余計な部分が多くなって、つまらなくなると言うのはたくさんあります。

創作者が愛情を注げば注ぐほど、なにかしら多くのものがついてくる。それが、物語の簡潔性と明確性を失わせてしまう。それを切り取ることは、どうしても愛している者にはできない。

素晴らしい作品というのは、対立を望む傾向のかもしれません。愛情の限りを尽くして、産み育てた存在を、必要ないと切り捨てるのですから。こんな、悲惨な話はありません。

創作者の卓越した才能が、ほんとうの賞賛と作品の結果を残すためには、敵対に近い協調関係が必要です。

たた、この作品。アカデミー賞を受賞し、内容の確かさは証明されました。つまりは、僕の鑑賞力が未熟だっただけのことかもしれません。

自分と世間の違いに落ち込む。

最近、他の人の評価が高いのに、自分としては響かない作品が多くて困ります。逆もしかりで、けなされている声の方が多いのに、感動しまくりなんて映画もあります。

映画を含む創作物が、心に引っかかるかどうかは、些細なきっかけがあるかどうかと、感じています。

この作品には、僕の中でそうしたらところがなかっただけ、質の出来不出来は全く関係ありません。作品と鑑賞者は全く別。

受け取る結果は自由です。

その自由さだけは、絶対失ってはいけない創作の条件だと思います。それは、他人らの視線の問題ではなく、純粋な個人的問題です。

それにしても、好きな監督、好きな題材、最高の映像、演出。おまけに共感できるはずの孤独な魂。もう、感動しまくりの内容満載なのに、乗り切れなかっなのは悔しくて涙もんです。

あんまり悔しいので、また 観に行こうか、なんて思っています。

最後にギルレモ監督アカデミー賞おめでとう!









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