書斎が欲しい。

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書斎が欲しくてしょうがない。家が一番落ち着くのだ。そして、その落ち着く空間で自分だけの世界を作りたい。男と生まれたからには、本能的な欲求ではないか。

広くなくていい、小さな机と椅子。それに、こじんまりとした本棚。洒落たディスクスタンドそれがあれば書斎としては十分。その空間こそが、本当の自分になれる場所。そして、人としての本質に立ち返り、今を深く掘り下げ、これからを描く場所。家人などに、影響されない居留地。





でも、現実に今の世の中に書斎など持っている、人がいるのだろうか。子供部屋なんていうのは、絶対条件として是が非でも確保している。がしかし、家の主人、旦那、ろくでなし、などと呼ばれる男の存在には、昔の小作人のごとく書斎など、何かの宗教の戒律みたいに、厳格に禁止されているのではないでしょうか。

よく、男性雑誌や家の雑誌で、こじんまりしているけど、好きなもので埋め尽くされたり、教養の塊みたいな陳列品に囲まれたりしている書斎を見るけど、よっぽど経済的に恵まれた人か、家のものに有無を言わせず実行することのできる豪傑なんだと、羨ましく、疎ましく、それでいて心地よく、読んでしまう。

働き、収入を得て、家計を築いているのだから、もう少しだけでも優遇政策を取ってくれないかと、心の奥底で懇願はしてみるのだけど、今の世では男性だけが、特別な土地を与えられるなんて、言語道断。それこそ、世の中に数多に生まれては、害をなし、消えて行った独裁者たちと同類に扱われ、避難の放火を浴びるにちがいない。

それこそ、男が妻や子供を差し置いて、一個人のための土地を確保しようなどと、本当に神も許さない悪行なのである。

しかし、それでも男は、僕は、書斎が欲しい。豊かな人生を過ごし、未来を少しでも明るく照れせるように。こんなことを書いてしまったら、世の中の多くの家庭を築いている人々から避難の嵐は必死である。それでも、人は書斎が欲しい。本当に欲しい。

安心できる場所で、人と関わらず、真に自分のためだけに、自分の中の世界に埋没したい。したい。まさか、家庭や社会を捨てるわけはいかない。でも、人の影響を受けて、自分の心をごまかしてしまいやすい人間には、どうしても、人と関わりを切らなくてはいけない。

それをしないと、人の心なのか、自分の心なのかわからなくなる。

だから、書斎が欲しい。欲しい。でも、それだからって、誰かがくれるわけではないから、こうして、リビングの片隅にちっちゃい机を置いて、MacBook Proでこうして書いている。でも、これはこれで、書斎なのかもしれない。








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