小説

Kindleと紙の本。そして、才能と命。






 

今日まで出張に一週間ほど行っていました。出張の時間つぶしに重宝するのは読書。没入して読んでいると、あっという間に時間が経ってしまいます。

ただ、実務に役立つ仕事関係の本や、ビジネス書はすぐ眠たくなるので、もっぱら、小説ばかり読んでいて、あまり実利のあるものはよんていない。困ったものです。

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「アンドロイドは電気羊の夢を見るのか」人とのつながりが出来ないことが一番恐ろしい。





ブレードランナーの原作。「アンドロイドは電気羊の夢を見るのか」を読み終わりました。

この作品を傑作と褒める人とは多いのですが、僕はあまり楽しめませんでした。話の中に、複数の事柄が詰め込まれて、どうにもすっきりと読むことが出来なかったからです。

アンドロイドと人間。荒廃した世界。それに、滅びかけている地球人を、かろうじて結びつけている宗教。はたまた、テレビ。

それらが、入れ替わり立ち替わり浮かび上がっては、話をかき混ぜるので、集中して物語に感情移入することが出来なかった。

くしくも、アンドロイドと人の差が、感情移入できるかどうか。というこの物語の内容を思い出されます。 続きを読む

出張の夜の身勝手なたのしみ






 
Thiba2017122 00001 08

出張の夜の身勝手なたのしみ

あんまりネットの回線が速くないので、思うように気に入った記事を探せません。つまり、ネタが切れてしまいました。でも、何か書きたい思いはあるので、つらつら、最近思ったことを書いてみます。

仕事が終わった夜は、とても暇なので気に入った映画や本を楽しんでいます。

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彼とは違う「風立ちぬ」を読む。言葉のはかない美しさを堪能する。






 
Gunmamaebashi201711 00001 01

彼とは違う「風立ちぬ」を読む。言葉のはかない美しさを堪能する。

出張中の身として、今日は急遽仕事が無くなったので、こうして、ブログを書いています。この間Kindleにダウンロードした、アニメで有名になった。「風立ちぬ」です。

「風立ちぬ」の感想を書くというと、決まって宮崎駿氏のあれを思い浮かべます。ネットで検索しても、ほとんどすべてが彼の映画の評論です。

ただ、その映画にも、原作というか原液となる作品があり、宮崎氏はそれに触発されて、「風立ちぬ」を作りました。その、原液たる作品の一つに、題名が同じの堀辰雄著「風立ちぬ」があります。


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万年筆のつぶやき「ご主人の生半可な創造」






 

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ご主人の生半可な創造

こんにちは万年筆です。どうもご無沙汰しています。
どうもインクの出が悪くて調子が悪かった僕ですが、ご主人が一日水の中につけてくれて、それからなんとかインクが出るようになりました。

でも、まだまだ本調子ではなく、買った時みたいに滑るように書けるようにはなっていません。もっと、ご主人が僕を使ってくれるならば、もっと治りが早いと思うのですが、親指シストに慣れてしまったご主人は、めっきり僕を持ってくれることが少なくなりました。

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「職業としての小説家」その3





村上春樹氏の「職業としての小説家」をようやく読み終わりました。すぐ、読めると思っていましたが、なかなか進まず、以外と時間がかかってしまいました。

でも、存分に楽しんだので、本当に得した気分です。久しぶりにじっくりと時間をかけて、紙の本を読んで、改めていいもんだと感じました。なんたって、バッテリーが必要ないし、とても軽いので少し時間ができれば取り出して読むことができます。それに、飛行機に乗っていても、離着陸の時に電源を切る必要がありません。当たり前の話ですが、なんだかとても気楽に本を読めて嬉しかった。

さて、今回も感じたことを書いていきます。

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草枕そこに存在するものに






 

簡単でも、少しでも、読んだ本は文章にして人に伝えたほうがいい。そんなことを聞いたらか。今、書いている。

この間、夏目漱石の「草枕」をKindleで読み切った。

語学力の貧困な僕にはかなり骨の折れるものだったが、判らなくとも、理解できなくとも、文章の流れが心地よく、そのままなすがままに思考の清流に流されて溺れてしまった。

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小説を書いてみるには、客観的な意識が必要。夏目漱石小説の秘訣。

 

小説を書いてみるには、客観的な意識が必要。夏目漱石小説の秘訣。

日曜日でもブログを書こうと決めている出来ですが、どうしても、休みのモードに入ってしまい、書けずにいます。さて何を書こうかと考えてしまって、この間見た映画のことか、読んだ本のことか、それともEl Capitanの不具合のことか、いろいろ考えていたら、結局は書けずに終わってしまいます。

書こうとおもうならば、最後まで諦めずにとにかく書き終えることが必要なのだと、誰かの本で読んだ記憶があります。再考を求めることも必要ですが、ある程度のところで完結させる潔さも必要なのでしょう。

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パピレスとGYAO、“次世代”の電子書籍を制作する合弁会社。どんなコンテンツを出してくるのか興味津々。

 

Gyaopapu

この記事のネタ元です。

パピレスとGYAOは7月28日、合弁会社「ネオアルド」を7月27日に設立したことを発表した。次世代の電子書籍コンテンツを開発・制作するという。資本金は7500万円で、株主構成はパピレスが51%、GYAOが49%。

パピレスとGYAOが電子書籍コンテンツを開発・制作する会社を設立しました。 通常の電子書籍ではなく、独自のコンテンツを作るようです。いったいどんなコンテンツに なるのか興味があります。

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「三四郎」読後のつらつら感想

「三四郎」を読み終わりました。夏目漱石の小説です。
無料なので暇つぶしのために読み始めたその小説は、
驚きと感動の連続でした。

学生時代に読んだ記憶があるのですが、その時にはまったく
なにも感じず、文学不干渉の烙印を押された気分でした。

読んでいる最中、感動のあまり駄文を書いたのですが、
読み終わったので、せっかくだから駄文2を書いてみます。

青春の淡くイタい恋心を書きながら、古いものを切り捨て、
欧米の近代文明を、貪欲に取り入れようとしている日本の
矛盾を痛烈にしかし、徹して冷徹に客観視ながら、端正な
文章が続いていきます。

そのバランスが絶妙で、読むたびに脳が活性化し、また、
恋心の危うさに胸躍ります。やっぱり、夏目漱石はただ者
ではなかった。まあ、もちろん今でも読み継がれる作者なの
ですから、凡庸ではないのは当たり前ですが。

初めて、教科書に載っている作家で、感動した!と言っても
いい。まあ、太宰治や、芥川龍之介、それに、三島由紀夫な
ど天才もいるのですから、読後の錯覚かもしれませんけど。

それにしても、恋の幻想を抱かせる女性、美禰子。これ以上
ないほどのファムタームです。超絶美人で、頭が切れて、
思わせぶりに主人公に言葉を投げかけ、翻弄の限りを尽くし
ます。

それが、ある人の書評では、あくまでも別の人をなびかすた
めに、三四郎をネタにした。なんてことを書いています。
合点がいく点も確かに多いのですが、ちょっと、それはな
いじゃないのと言うぐらい、三四郎が不憫です。

個人的には、はじめはそうだったとしても、だんだん三四郎
に引かれて、その気持ちが膨らんだ結果、決別を選んだと、
ツンデレラノベみたく思いたいのですけど。

ただ、彼女が世を惑わすファムタームだとしても、読者も
好きにならざるを得ないほど、魅惑的です。とにかく、
夏目漱石が彼女を描く風景が、絶妙で、端的な言葉を組み
合わせ、最短、最適な表現で、彼女を引き立てます。

まさに、夏目漱石も創作の彼女に恋しているのでしょう。
そうとしか考えられません。なお、彼女にはモデルがおり、
あの平塚らいてうらしいのです。もしかしたら、彼女に強く
興味を抱いていたのかもしれません。それほど、文章の美禰子
は、生々しいのです。

この小説、三四郎の目から徹底的に描かれているので、
ほかの人の本音がまったく分かりません。しかし、言葉の端々
や、所作の一つ一つに、本音の確信が盛り込まれており、それを
読解させる意地悪が仕掛けられています。

知性と、感性と、力量がとんでもなく必要で、美禰子のあの
数少ない言葉と、些細な所作から、彼女の心はどこにむいている
のか、質のいい迷路を歩く心地よさがたまりません。

これは、何度も読まざるを得ないし、読みたいと思わされる。
こういうのっては、なかなか巡り会えない。とにかく、今回は
一通り読み切ったみたいな程度の理解なので、そのうち、もう
一度よまなきゃなと思っています。

それに、主人公が接点を持った、広田先生の痛烈な現代批判も
読み直さなくてはいけません。つい、現代と書いてしまいました
が、大昔の話とは思えない、それほど、新鮮な痛み、世の方向へ
の歯がゆさをを感じます。今、この時代こそ理解しないといけない、
声を上げないといけないそう感じます。

たしかに、大昔の明治の世相ですから、今とはかけ離れたところも
たたあります。美禰子がお見合いで結婚したり、三四郎が再三、
母からこれまたお見合いの催促されたり、個人より家や、世の中
が優先される時代です。

美禰子も三四郎も、その重さ、窮屈さに、すこしでもあがないたい
と、我知らず結実しない恋の戯れに走ったのかもしれません。
まあ、これはなんとも無意味な妄想なので、まったく、誤ったことだ
と思いますけど。

てなことで、この辺で三四郎、読後の想いをつらつらと。

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