背徳の衝動に身を焦がし。Kindle買おうかな?
いかん、こりゃいかん。
最近、外出を控えていいるのだけど、家にいると手持ち不沙汰で仕方がない。
こんな時には大好きな映画やアニメを、エンドレスで観続ければ良いのだけど、家人や子供が居るからそれができないのです。
全く趣味が合わないし、好き勝手にしているとヒステリックに起こり始める。なんでだろ?と我を通せば良いのだけど、そんな事をしたら叩き出されるので、ひたすら頭を下げて、息を殺して過ごしています。
情けないのだけど、給料の少ない中年男の生態はこんなものでしょう。
さて、その中で何ができるのかと言えば、こうして密かに文章を綴ったり、中身を見られないように本を読んだり。
基本的に僕のことは興味がないので、音を立てず、派手派手しい絵が飛びださず、目立たないようにしていれば、なんとか好きなことはできるのです。
そこで、静かに密かに秘事を、つまり読書をしています。
もっぱら読書は、iPadやiPhoneでKindleアプリで読んでいます。何冊もまとめて放り込んで気分によって、あれやこれや読み替えることができるのがとても楽しい。
が、本気でのめり込むことが今ひとつできない。
液晶の問題なのでしょう。スクリーンから飛び出す光が刺激して、目を疲れさせてしまう。文学作品や頭を使うビジネス書など、集中が必要な本が読み辛く、なかなか進まないでいます。
ここで、いつもの悪癖がむくむくと頭をもたげてきました。
ああ、あれがあれば、あれさえあればこの悩みは解決するのに、ちょうど良い具合に楽天ポイントが溜まっている。あれを使ってポッチとすれば、快適な読書生活が訪れる。
そう、それは「Kindle」
前にも書いたのですけど、Kindleを今年の頭に無くしてしまったのです。持っていたのです。
多少は読書をしていましたが、そのうち興味を失って、ぞんざいに扱っていたら気がついたら消え失せてしまいました。なんと、無くした後、どうせiPadもiPhoneもあるのだから痛くも痒くもないとのたまい、失ったことへの罪悪感を打ち消したのです。
こんな、非人間の僕が再び求めるだなんて、天の神様から決して許しを得られないおぞましさです。
それでも、この数日。読書の喜びが再燃し快適な読書を切望している日々を送っていると、今更ながら「Kindle」のことが可愛く思えて、よしよし僕の元へ。
なんて、考えてしまっているのだから。目も当てられない惨状です。
止めようと、諦めようと、思いながらも、突発的に購入の衝動が湧き上がり、サイトを開いてはジメジメとKindleの写真を見つめるのです。
iPad Proがあるのだから、それで我慢をして、読書生活を続けるのが真っ当な生き方に違いありません。が、背徳の衝動に突き動かされ、使うかもわからない品を、人知れず密かに購入してしまうかも知れません。
いったい、僕はどうしようとしているのか。この背徳の衝動に戸惑う日々です。