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日経産業新聞のコラムに「イノベーション」の話が書いていました。

良く聞く話なのですが、既存の仕組みをよりよくする「イノベーション」は日本人は
とても優秀で、俗に言う「カイゼン」的なこと。

だけど、既存の仕組みをあえて破壊し、新たな飛躍をもたらす「イノベーション」は
日本人の不得意とするところだし、出来ない。

こんな常識がまかり通っている。

このことに著者は疑問を投げかけていました。決して、日本人は破壊し、新たな場を
開くことが出来ないわけでは無い。今までの歴史の中で多数、世の中をひっくり返し
て、人類を飛躍させた製品を開発してきたと。

たとえば、レーダーでは、日本人八木・宇田氏が開発した「八木・宇田アンテナ」があり、当時の
既存の技術に比べると、非常に容易に指向性を得ることができました。

欧米の学会や軍部では八木・宇田アンテナの指向性に注目しこれを使用しての性能を飛躍的に向上
させ、陸上施設や艦船、さらには航空機にもレーダーと八木・宇田アンテナが装備されたとのこと
です。

この例を通し、日本人は破壊的とも言える「イノベーション」を生み出す、知恵も力(技術)も持っ
ている民族だと締めくくっていました。

ただ、この内容に僕自身は納得できないところがあります。

本当に「イノベーション」を起こしたと言えるのは、それが、現実的に作られ、活用され、具体的に
近隣の人々の生活を変えたときです。

たとえ、素晴らしい技術や、知識があったとしても、それが時の組織に理解され、しかるべき人物に
取り入れられ、組織全体で一つの方向に動きだし、世の中に出て、生活を具体的に変化させなければ
「イノベーション」とは言えません。

この、八木・宇田アンテナも、日本の学会では無視されて、日の目を見ず、欧米の企業や、軍部が真
価を認めて、取り入れてレーダーの飛躍的発展に貢献させました。

日本はそして日本人はその点で、やはり、破壊的な「イノベーション」にはなじめないのかもしれま
せん。協調主義で全体のバランスを見て、それを壊すことへ抵抗が多いこともある。また、自分の
足下を破壊するかもしれないものを、未来のためにあえてすくい上げ、自分の責任と立場から生まれ
る力を発揮して、組織全体を動かす度量を持つリーダーが希有なこともあります。

素晴らしい「イノベーション」はたった一人の発露で生まれるかもしれませんが、それを、すくい上
げ育て上げるのは、より、戦略的で広範囲の視野を持つ、これまたたった一人のリーダーが必要です。
考えるに、日本にはそんな人が決定的に欠けている。もしくは、少ない。

だから、日本には破壊的な「イノベーション」は本当の意味で生まれないのではないだろうかと、
感じるのです。 

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