空を撮ったらjpeg。それが素直で”良い”写真なのがただ悲しい。

”良い”空を撮る

空を撮るのが好きで、必ず何枚かは空を主役に撮っている。

綺麗な空を撮るために、絞りをf16にし、ISOとシャッタースピードを同じにしてシャッターを押す。そんなことを前書いた。

美しく、青く、輝く空を常々写したいと思っている。

だから、必ずRAWで撮り、それをLightroomであれこれといじりながら、仕上げていっている。コントラストを上げたり、精細度を高めたり、青を追加したり、光輝を追加したり、こうして、多少は満足している。

うららかな春の花と空

でも、最近ちょいとショックなことがあった。

いつものようにうららかな昼下がり、カメラをぶら下げて散歩写真を撮った。

春も近づき、木々に花が開いている。道端には黄色花が風に吹かれている。とても気持ちの良い風景。

何枚か気持ちよく写真を撮る。好きな青空と華やかな花々を。

戻って、Macにデータを入れて、Lightroomに読み込もうとすると、どこにもRAWデータが見当たらない。データを写し忘れたのか、カードを確認してみるがやはり見当たらない。

どうも、RAWを設定してなかったようだ。そうだ、キタムラにセンサークリーニングでこの間出した。その時に、設定を変えられたのだ。その時気がついた。

せっかくいい写真が撮れたと思ったのに、jpeg撮って出しだと、味気なくつまらないはず。設定を戻すか、伝えて欲しかったと悔やんだが後の祭り、今度は気をつけようとありがたく記憶する。

消すのも勿体無いからとりあえず確認し、それなりならばAmazon photoに放り込んでおこうと、Macのディスプレイに写し出した。

が、ここで予想外のことが起きる。

何もしていない方が良い場合

確かに薄味の淡い写真には違いないが、余計なものが加わってていない、素直さが前面に出ている透明感のある”良い”写真だった。

確かに、ホワイトバランスは少しいじらないといけないマゼンダ寄りの写真もあるが、すっきりとして自然な色合いは、求めていたものと近しい。

RAWで撮影し、Lightroomで現像し、あれこれと追い込んだ写真は、アンダーでコントラストが高い、こんな写真。そう自分がしているから自業自得。それに、これはこれで”味”のある表現の一つだと思っている。

RAWで撮ってLightroomで現像はこれ↓

だけど、時折疲れてしまい。もっと何かこう力の抜けた、”自然”で”無気力”な絵が欲しいと思い、ハイライトを高めたり、コントラストを下げたり、露出をUPしたりしたが、どうもいまくいかない。

諦めていた時に、何もしていない撮って出しのjpeg。それが、理想に近しいだなんて、ほのかな敗北感で満たされた。

撮って出しなんて、写真にこだわるならば、恥ずべき事だと思い、月々1,000円強Lightroomへの投げ銭をこの数年続けているのに、金無しなのに。

戸惑うのは、これからどうするのか。jpegを極めて撮るのか、性懲りも無くRAW現像で理想を追い求めるのか。悩ましく、奥が深い写真道楽である。

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