アマゾンプライムビデオで最新の「007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ」を観たので、感想と健忘録

あんまりいい評判を聞いていなかったので、少し不安だったが、さすがに世界的な超大作だけあって、演技、演出、特にアクションシーンの作り込みは素晴らしかった。

イタリアの歴史的街の中で、よくもまあこれだけ派手なカーアクションができるものだと、関心。結構、壁や道が壊れていたが、特撮なのだろうか。いや、そんなことはできるはずもなく、全面的な強力の賜物かもしれない。

芸達者の役者が集まっているだけあって、演技も一級品。物語るにのめり込む事ができた。

監督のキャリー・ジョージ・フクナガは、しっかりとした安定感のある演出をしていた。かなりの腕前だと感じた。

今回でダニエル・グレイブは最後。(ああなっちゃったら最後にするしかない。)

最後なのせいか、気合いの入れ方が違うような身勝手な感想を持った。彼の今までの007の中で、一番、しっくりきた。喜怒哀楽のある生身の人間と感じる。

007で語らずはおられないのが、ボンド・ガールの面々。

今回はなんと言っても、なんと!ボンドの(チ●ド●ン)を海育てている役のレア・セドゥ。今や希少価値となった、「銀幕の女優」の風格を香らせる名女優である。

この人、きっと怒られると思うのだけど、テレビのインタビューや宣伝で何気なく映っている時には、そんなに美人だなあ。と、思えないのだけど。なんか気が抜けた表情をしている。

それが、銀幕の中に入ると、なんとも言えない色香と輝きが放つ。天性の才能なのか、魔性なのか、兎にも角にもこれからも目が離せない女優である。(月並みな表現しかできん)

そのほかには、アナ・デ・アルマスも良かった。

とても愛くるしい表情と、奔放な言動。好きにならずにはおらない小悪魔的演技。この女優どこかで見た事があると思ったら、そうそう「ブレードランナー2049」でAI彼女をやっていた。こんときもよかったなあ。

新な007として、活躍しているアフリカ系のラシャーナ・リンチは、迫力のある演技で好感を持てた。次回の007は彼女を中心に続けられるのだろうか。

もちろん、悪役のラミ・マレックも、抑えた演技で不気味さを存分に出していた。よかったのでは。

で、ここから、ちょとなあと感じたことを。

話の流れがご都合主義すぎやしないかい?と、いうのが否めない。あれだけ、世界中で悪逆非道を繰り返して、世界を手中におさめんとしていた悪の組織が、あっけなく消滅してしまう。

のこのこ幹部全員が集まって、多少のリスク分散が必要だったのではと思う。もちろん、集まったのはボンドを騙して、殺そうという計画があったのだけど、こう簡単に、はい、滅んでいなくなりましたでは、あんまりにもと思ってしまう。

それから、悪役の位置付けが今ひとつよくわからない。これ、過去回を知っていればわかるのだろうか。どうして、悪の組織を壊滅するほどの強力な財力と権力があるのだろうか。その辺がもう少し納得いくように話を作り込んでほしい。(僕の理解不足なのか?)

それと、まあこれはあるあるなんだけど、至る所で敵がいて、数百人に取り囲まれているのに、一発も当たらない。バタバタと敵が倒れていく。今回は、びっくりするぐらいそれが酷かった。

確かに、最後は悲劇的な終わり方をするので、帳尻は合わされるのだけど、もう少し捻って欲しかったなあと、思った。

基本的にはお金をふんだんにかけて、実際起きている如くの場面を作り込んで入るが、これって、ファンタジーなんですよ。本気で見ちゃダメ。笑っちゃいますよ。娯楽として楽しむ姿勢が必要なのだろう。

見ながら色々思うことをあったけど、とても贅沢な映画だし、役者も演出も、アクションも満足いくものだった。個人的には。

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