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雄叫びあげるゴジラの奇跡

ぬるい演出でもどかしさもあったけど、
特に渡辺謙さんは口半開きのあんぐり演技で
今ひとつのれなかった。

この監督の演出には切れがない。それは、脚本
のせいかもしれない。話しに深みをもたせようと
したせいか、かなり回りくどい。

たしかに、決めるときには絶妙にいい画を作って
才能の片鱗を見せるのだけど、それが、全体につ
ながらない悲しさがある。

この辺、やはり同じオタクでも「パシフィック・
リム」を撮ったギルレモ・デルトロの方が一枚も
二枚も上手だ。

で、批判は思う存分書いたので、結局どうだった
の?と聞かれると、正直答えて、もう最高に面白
かった。それ以上に胸を打った。

なんだか、話が違うじゃんと言われれると、ハイ
そうですと、頭を下げるしかないのだが。やっぱり、
分かっているね〜と、高まる胸を押さえきれない
のは事実。もう一回観たいそう思わせる作品だった。

さて、僕が何の映画を観たかというと、「ゴジラ」
ようやく日本で公開されたそれを、今日、映画の日
に合わせて観に行ってきた。

とにかくゴジラの映画だ。

ゴジラが最高に輝く映画だった。描き方がにくい。
モンスターパニックにせず、ゴジラを荒ぶる神とし
て描く。それが潔くてかっこいい。

自然の秩序を人間が乱し、それを正す人の範疇を
超えた自然の猛威として、最後までぶれず描ききる。
かえって、ぬるい演出のおかげでそれが実に際立っ
ていた。

ゴジラがスクッと立って、あの懐かしくも心地よい
雄叫びをあげる度に、拍手喝采だった。日本じゃ
さすがに実際拍手する人はいないだろうけど、米国
では終わった後にあったようだ。その気持ちは痛い
ほどわかる。万国共通だ。

演出とか、演技とか、カメラワークとか、編集とか、
脚本とか、それを超えた映画の感動があったことを
知ることができた。とても、いい映画だった。
いや、ゴジラだったと言った方がいいか。

雄叫びを聞くだけで、全てをわすれて感動できる、
まさにゴジラの奇跡。

すでに続編も決定したようだ。なんだか今から
楽しみでしょうがない。きっと観るだろうな。

 

 

 

 




 

 




 

 

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