理不尽な人生の中で出会う、絶望と少しの希望。「恋人たち」
ポッドキャストの番組でジブリ汗まみえを聞いていたら、映画監督の橋口亮輔さんがゲストで出ていました。秀作である「ぐるりのこと」を監督した人です。なかなか味のある作品で、とても好きな作品でした。淡々とに日常を描きながら、人生の苦しさと苦さを表現していました。
驚いたのが、その作品からもう7年で、その間作品を撮っていなかったらしいのです。何があったかわかりませんが、弱い存在が、冗談なく、苦しい生き方を迫られる現実を語っていました。
この作品「恋人たち」は、監督自信が苦しい時出会った様々な苦味を、そのまま映画の中に取り入れているとのことです。
3人の主人公が、理不尽な人生の中で出会う、絶望と少しの希望。予告編を見ているだけで、どうしても見たくなる作品です。でも、上映館がとても少ないので、やっぱりDVDになるかな。それまで楽しみに待つか。
それにしても、こんな落ち着いてそれでいて、深い人生の機微を描く日本映画が生まれることは、映画好きにとっては本当に嬉しいことです。下手なアクション大作を作るよりも、こんな作品を地道に作って欲しいと個人的には思います。