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世界最大の写真用品メーカーであるコダックが、ハリウッド有名監督などの協力のもと、アナログとデジタルを融合させた「次世代のクリエイターのためのカメラ」として新型8mmフィルムカメラ「Super 8 Camera」をCES 2016で発表しました。

まだ、僕の小さい時は8ミリカメラが主流でした。家族の動画や、自主映画は全てそれで撮られていて、記念すべき思い出や、芸術的な作品を数多く作り出していました。凝った人ならば、自分でフィルムを切り貼りして、編集し、思い通りの作品を作っていました。こんな手作り感がある、アナログフィルムの良さを、忘れられない人も多いはずです。

今や巨匠となった映画監督にも、8ミリフィルムカメラを愛する人たちが多くいます。有名なところでは、かのスピルバーグ監督はその中でも特に有名で、小さい時から8ミリカメラを持って、駆け回り作品作りに勤しんでいました。ほかにも、多くの監督が映画撮影の訓練として、撮影と編集を8ミリカメラで行っていました。

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そのコダックから、ハリウッド有名監督などの協力で、アナログとデジタルを融合させた新型8mmフィルムカメラを発表しました。その名も、Super 8 Camera」

たしか、JJ・エイブラハム監督がスピルバーグ監督作品にインスパイアして、作った映画によく似た名前の作品がありました。この作品では主人公の少年は、いつも友達と8mmカメラで自主映画を撮っています。エイリアンが出てくる作品で、ラストの描写はまさにスピルバーグ監督の映像そのものでした。

さて、このカメラ、アナログの銀塩フィルムを使うようですが、SDスロットルや、USB、HDMI端子もあります。記事からは具体的な機能は見えてこないのですが、本気て作品を作るための機能が、有名映画監督との協力で加えられているようです。記事では、アナログとデジタルの利点を組み合わせた設計で、「創造性」を重点に置いたと書かれてます。

デザインはとても斬新で、昔の8mmカメラの面影を残しつつ、最新のデザインも取り入れたとても素敵なものにです。古いフィルムカメラを現代の技術で蘇らせた、意欲的な製品デザインです。持って撮影していることが、楽しくなるような気がします。

今回、このカメラの製作に携わった映画監督は、スティーブン・スピルバーグ、クエンティン・タランティーノ、クリストファー・ノーラン、J.J.エイブラムス、スティーブ・マックィーン、ジェフ・ニコルズ、アレックス・ロス・ペリーとそうそうたるものです。映画好きならば、一度はを聞いたことのある監督ばかりです。彼らも映画に興味を持った時に、傍らには8mmカメラがあったのでしょう。

ただ、このカメラが万人に受け入れられて、ヒットを記録するとは考えられません。もう、一眼レフカメラでも 4k動画が撮れる時代ですし、撮った後の編集もMacなどで簡単にできます。特別な理由がないかぎり、いまさらフィルムに戻ることはないでしょう。でも、今でも銀塩カメラを使い、自分で暗室にこもり現像する人がいるように、動画撮影でも、8mmフィルムの映像の味と、フィルムでしか味わえない編集の醍醐味に、「創造性」を刺激されて挑戦する、若きクリエイターがいるはずですので、後世に残しておかなくてはならないものなのかもしれません。

少し気になったのは、開発したのがコダックですが、デジタル化に遅れて会社が傾きました。今回もあくまでもフィルムカメラを再興しようとして、企画開発しました。フィルムの良さは変わらないものですが、それに、いつまでもこだわっていては、厳しいのです。現在なおデジタル化への以降が道半ばのコダックが、まだ、過去のフィルムの成功体験を捨てきれていないようで、気になります。

でも、コダックの作ったコダクローム64は本当によかった。濃厚で、豊かな色合いは他のフィルムでは到底出せなかった。あんなすごいフィルムを出したら、デジタルなんて手を出す気にはならなかったでしょう。永遠とはいかなくても、かなり、安定した収益が確保されたと考えるのが普通です。

世は栄枯盛衰。一寸先はどうなるかわかりません。このカメラも、どうなるか。もしかしたら、大ヒットして、マカものがこぞって使うかも。そういえば、フィルムの切り貼り、つまり、編集はどうするのでしょうか。専用の編集セットも出さないと、片手落ちだと思いますけど、どうでしょう。


KODAK SUPER 8 CAMERA

 









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