さて何を書こうかと思い悩みながら、最近は全く書いていない。一度書き始めると、止めどもなく書くくせに書かなくなると、ピタッと書けなくなってしまう。
忙しいから仕方がないが、忙しさを言い訳にしていると、全く書く気が消失してしまう。適当な頃合いを見計らって、頭の中を書き出していくのが良い。
ネタがないわけではない、この間シンゴジラを観て、大感激した。これは書かねばとその時は思ったのだけど、未だ果たせていない。
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腰痛のことでいろいろと調べ、対策品を買った。今、試しながら使っているので、それも整理して感想を書かなくては。
それと、感動したといえば、昨日、車の中で、何気なく聞いていた音楽に引き込まれて、最後まで聴きこんでしまった。
楽曲はベートーベンの交響曲第6番「田園」実は個人的にはさほど好きではない。どうしても、甘い演奏をする場合が多くて、しっくりこない。一見柔らかな調べの交響曲だから、どうしてもそうなるのだろう。
ラジオから聞こえてきたそれは、実に田舎臭いほどのドイツ的な単調さで始まったけれど、聞いていくと、音楽の端々に重厚な旋律が見えてきて、とても、真面目に濃厚に演出していた。
軽やかに、きらびやかに、豊かにそれだけを表現するだけでなく、何かよくわからんのだけど、しっかりとした強い意志が、音楽の根底に横たわっている。
とにかくオーケストラがいいのは間違いないから、ウィーンフィルあたりかなと推測し、さて、このオーケストラと対等に演奏できるマエストロとなると、限られてくる。
カラヤンのきらびやかさというか、嫌味なほどの華麗さは全くないし、もちろんアバドおフニャフニャに比べて、腰の座り具合が格段にいい。それに、この朴訥な感じはクライバーの切れ味を持ち合わせていてない。
そうなると一体誰なんだろうと、友人とあれこれ言いつつ、新鮮な感動を伴った交響曲「田園」は終焉を迎えた。
その直後、ラジオからアナウンス。オーケストラはやはりウィーンフィル、そして、指揮者はカール・ベーム。そうか、あの地味なんだけど、足腰がしっかりした力強さを持った安心感のある楽曲を、押し付けがましくなく、ギリギリ野暮ったくもなく、実に感傷的に感動的に奏でた音楽は、彼の音楽だったのか。
最近、クラッシックを聞かなくなって久しいが、久しぶりにまた聴きたくなった名演だった。
こんな感じで、派手さはないけど、じわじわ良さが伝わってくる、通好みの演者が少なくなって、実に残念。もうこんな人は出てこないのだから、彼の評価が高まることを期待しつつ、今度、いくつか探して聞いてみようか。
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