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ニコンは2月13日、開発中のデジタルカメラ「DLシリーズ」計3モデルを発売中止すると発表した。画像処理用ICの不具合による開発費増加と販売想定量の下落などを考慮し、収益性の観点で中止を決定したという。

僕も愛用しているニコン。一体どうしちやったんでしょうね。

カメラの技術が世界一と自負しているニコンなのに、画像処理ICの不具合を解決できず、結局、採算が合わないと発売を中止してしまうだなんて、未だなかったことです。

確かに、ニコンは流行りに乗らない、乗れない体質だって言うことは、長年見てきたからわかっています。

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AEやAFに本格的に対応したのも、キヤノンの後塵を拝しました。それも、かなりぐずぐずして、ユーザーがもう対応しないんじゃなんのと、キヤノンや他のメーカーに鞍替えした後に、ようやく本格的に変更しました。

伝統的な高い技術と、F2からF3の強烈な、なんたってライカを駆逐した成功体験があるのだから、それが、このデジタルの時代足かせになっていることを感じています。

デシタル化の波が押し寄せてきた時にも、生産方式やらでかなりもたついて、経営危機と言われました。だけど、その時は経営者の判断で、生産国を開拓し、海外に全面移行し乗り切った。そんな記事を日経ビジネスで読みました。

巷では、家電メーカーがこぞってミラーレスを発売し、それも、そこそこ使えて、普通の人にはこれ以上ないほど十分なものを出しているんですから、重くて、かさばる一眼は手が伸びなくなっています。それに、僕のよく読むプロのカメラマンのブログでも、ニコンからソニーやPanasonicに変えたって人が出てきました。

それに、ちょっとした写真はiPhoneで撮れてしまいますから、本当にカメラメーカーは受難の時代でしょう。僕も最近は仕事やプライベートなど、iPhoneで撮ることがほとんどです。

発売中止となったこのカメラ。かなり意欲的なカメラとしてニコンは開発していたはずですが、正直、発売しても1インチ素子のカメラでは、全体をひっくり返すほど売れなかったと思います。

どうなんだろう。今の段階では、どれだけ高機能と高性能だったとしても、1型では物足りなさを誰もが感じるのではないでしょうか。本気でミラーレスや高級コンデジ市場に入り込むのなら、最低でもAPS-C。欲を言えばフル素子を乗せて、多少高嶺の花感を出すことがカメラ好きの目を向けさせるには必要だと思います。

事実、それはニコン自身もわかっていて、異例の発売中止にしたのではないでしょうか。大金と時間をかけてカメラを作っても、はっきりと採算が取れない。市場を覆すほどにはならない。1型にはそこまでニーズがないことを、見切ったのでしょう。

それじゃぁ、大型素子をのせた超高級ミラーレスを出せばいいし、ニコンならば十分出せる技術があるはずですが、今だ主流として君臨する一眼レフカメラを食いつぶす可能性もある。

前に、カメラ関係の仕事をしている人に、最近のミラーレスの勢いを聞いたら、実際、まだ安定して売れているのは、ニコンとキヤノンの一眼レフカメラだと言っていました。それほど、インターネットの話題ほどミラーレスを選ぶ人は少ないようです。

実際、僕みたいにフィルムカメラ世代は、やっぱりニコンやキヤノンのカメラに圧倒的な愛着やあこがれを持っていますから、どうしたって、まだまだ未開発感の高いミラーレスに踏ん切りがつきません。

これはカメラの高齢化なんでしょう。でも、こんな老害はあと数十年すれば消え去りますじ、若い世代は実質的に選んで行くでしょう。だって、あれだけコンパクトで軽いのにとてもよく映るんですから。

こんな僕でも、お金があれば、軽くて、気楽に持ち出せるSONYのミラーレスを買ってしまうかもと思っています。

このまま、ニコンが静かに消えて行くのか、否か。まさか、消えることはないとは思いますが、この辺で大きな舵取りをして、新しい方向へ進んで欲しいと願っています。そうしないと、ちょっと厳しいかも。









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