写真撮影が趣味だと言いながら、今回、福島の出張では全く写せませんでした。
仕事だから、仕方がないのですし、雨が降り続いて持ち出すこともできませんでした。
せっかく新しいレンズ、シグマ7-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM を買ったのに写す機会がなくてほぞを噛む思いです。
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こんな調子では、ニコンをD7100に変えたところで、宝の持ち腐れになってしまうのは火を見るよりも明らか。買い替えはやっぱりよそうかななんて、考えてしまいます。
でも、やっぱり今よりも写りのいいカメラが欲しい。こんな中途半端な気持ちを引きずりながら、写真は写したくないのです。
写真を趣味にしている人というのは、是が非でも、憚っても、カメラを持ち出す機会を作り、写真をせっせと写しているでしょう。それこそが、何かに愛着を持って生きている人の姿です。
ということは、さほど僕は写真に対して、愛情やら、情熱やらがないのかもしれません。実質的に、それで人生が豊かになるかどうかは見えないから、信じられないからなんでしょう。
さて、こんなことをつらつら考えながら、新しいカメラのことを思い浮かべ、買うか買うまいか。悩む昨今です。つまんない話ですね。実に。
それにしても、相変わらずニコンは暗い話題ばかりですね。世界を引っ張ってきたメーカーですが、世の中の変化にはうまい具合についていけていないようです。カメラが全く売れていないので、その影響をもろにかぶってしまったようです。
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ニコンの売り上げの核がカメラだったので、この変化はとても厳しいものになりました。CanonやSONY、それに、富士フィルムなどがカメラ以外の主力製品を持っているに比べて、ニコンはカメラのスペシャリストすぎたのでしょうか。
この間、武田鉄矢のポッドキャストを聞いていたら、今はスペシャリストでなく、ゼネラリストが主流になる時代だと言っていました。一つのことを深く突き詰めるのは、大切なことですが、それよりも、広い視野を持って、ひとところにとどまらず、常に状況を確認しつつ、変化しながら最善な対応をしていくことが重要な時代のようです。
でも、日本人はスペシャリストが好きですし、問答無用で評価します。日本の会社なんてスペシャリストの天国か固まりです。それだからこそ、世界を驚かせるような製品やサービスを出してこれました。これは今でも健在です。
やっぱり、僕たちは「道」や「極める」ことがとても大好きですし、そう行動している人を尊敬してしまう。それは間違いなく、日本人の美点ですが、それだけにこだわっていてはいけない時代になってしまった、なろうとしている。
ニコンなんてその典型な会社だと思います。壊れなくて、写りは最高。世界の過酷な環境で写真を撮っているカメラマンを引きつけてきました。世界一のスペシャリスト集団が作る会社です。
でも、それ故に本格的に変化に対応できない状態かもしれません。深く鋭く突き刺さったスペシャリストの杭は抜くには、生半可じゃダメでしょうね。頑固で、強面の技術者が睨みをきかせている中で、ミラーレスを本気で作ろうなんてとても言えたもんじゃないでしょう。怖くて。
ある面、浅くとも、広く、多様に現実を見ながら、現状と、事実を見つめながら、望む目標を定めて、最適で最短な結果を生むための組み合わせを作り出す力が必要になってきているのでしょう。これって、戦略と言うのでしょうか。
これからの組織作りで一番いいのは、ゼネラリストが主導的立場に立って、小さく閉鎖的になりやすいスペシャリストを動かしていくてことかもしれません。なかなか難しいことかもしれませんけど、これを作り出せた組織が生き残れる以上のことができるんじゃないかなと思います。
なんだか、僕のカメラ趣味から変な方向に流れてしまいました。それにしても、これからのニコンって、僕みたいに、昔のカメラは良かったねと、懐古趣味で手に取るカメラメーカーになってしまうのでしょうか。そうならないで欲しいのですが。
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