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その答えが、iOSともども、よりパソコンらしい方向にかじを切るということだったのかもしれない。

iPadは何にもしないほうが本来の良さが引き立つ製品だ。
ネットサーフィンや、簡単なメールのやり取り、SNS、それに動画を楽しむ。そんな、暇つぶしの道具として、神のごとくの使い勝手を与えてくれる。

あんまりにもそれが快適で、それならば本気で全てこれでやろうとすると、途端に身動きが取れなくなってしまう。

iPadはとても使い方を選ぶガジエットに違いない。よくもまあこれだけ使えない製品を、堂々とジョブズは出したものだと、逆に感心する。

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そして、限られた使い方だったとして、いや、だからこそニッチなところで、これ以上ないほどの快適さを与えてくれる製品を、多機能高性能の欲望に打ち勝ちながら、出した勇気に頭がさがる。

家に帰って、食事をして、お風呂に入り、部屋着姿でソファの上に寝っ転がって、無駄な時間を過ごす時間を、快適に心地よくするために宿命付けられたのが、iPadなのだ。

そのために、機能をギリギリまで絞り込んで、複雑な操作を排し、付随するアプリも低機能の上、多様な操作性を省いている。

だからこそ、僕たちは頭の中を空っぽにして、コンテンツを楽しんだり、気楽な会話をメールやSNSで行える。

しかし、人はそのままではいられない。いつしか夢を見てしまう。今の快適なままあらゆることができないだろうかと。特に、日々の仕事や、創造的な活動に。

それほど、iPadは快適だ。瞬時に立ち上がる電源。設定で四苦八苦することもない。安定しているアプリ。単に使いたいだけなのに、使えるようにする段階で、特殊階級が生まれるほどの知識と術が必要としない。

が、そこからが奈落の底に落ちていく。

少しでも、仕事や創作活動で、PCのような柔軟性と多様性を、同じようにiPadで行おうとすると、本当に不自由な思いをする。それ以上に不可能なことが無数に出くる。

だから、iPadを使い込んできた人ほど、iPadを手放してしまう、見限ってしまうことが起こる。今まで、いろんな情報端末(PDAなんて言われてきたもの)を使ってきたが、Plamにしても何にしても、この奈落からは逃れたことは無い。

iPadの売り上げが相変わらず奈落の底に落ちていっていることが、その証である。売上は低迷し、復活の兆しは見えない。みんな、iPadにプラスαを求めてそのまま沈んでしまっている。

僕も人のことを言えない。iPadの使い方を正直あぐねている。ある程度のことは快適にできるが、もう一歩のところで地団駄を踏んでいる。全てをこれに変えることはできない。

そんなことは当たり前で、これにそれを望むのは酷な話だとはわかっているが、その一歩をできないのならば、無用の長物だと心ならずも思ってしまう。単に、割り切って使えばいいのに、人の欲望はその段階から進んでしまったのだ。

Appleも業績からそのことは痛く、辛く、強く感じている。それに、今やmacOSよりも、iOSの方が彼らの心に強く残っている。革命を先導し奇跡を起こしたiPhoneとiOSをこのまま、小さな分野で止まらせたくは無いはずだ。

そのために、PCの世界を覆し、新たのIT機器の主流の一角を担う存在まで、iPadとiOSを変化させようとしている。

今回のWWDCはまさにそのためのショーだった。

新しいiOS11は、新たな方向へ進んでいた。PCの機能をふんだんに取り入れた。隠して、簡素化し、囲い込んだ使い方を人に強いて、その代わりAppleが提供した方法ならば、限りない快適さの恩賜を得ることを知らしめた。

これからは、そのような閉鎖的な幸福では生きてゆけない。人にほんの少しでも、多様性と自由を与えて、一歩先の生産性や創造性を与えなくてはならない。

ドラッグ&ドロップ機能などPCで行えていたことが、完全ではなくても使えるようになる。より、柔軟に実務に対応できる。これは期待できるし、実質的に利便性を得てもらうために、作り込んでくるだろう。

ただ、そこには方向の齟齬が生まれる。シンプルで直感的な操作感を旨としてきたiOSの根幹が揺らぐことになるかもしれない。わずかな揺れだったとしても、存在が大きいほど、大きな揺れにつながってしまう。

ここは、今まで培ったAppleのセンスの見せ所。それを活かせないのならば、Apple自体のどこかで、繊細で優しく美しい創作力が劣化したことになってしまう。

もう一つ重要なのはアプリ。iOSの土台の上で、どれだけ本格的に使えるアプリがこれから出てくるのが。

個人的な感想だが、ビジネス系ではデーターベースを主流にすればいいと思っている。仕事ではエクセルをほとんど使っている。Macではこれ以上ないほどの快適で、様々なことに使える。せっかくオフィス365を購入してのだが、使っているのはエクセルばかりだ。今や、ワードなどは使い道に苦慮するぐらいになっている。

そんな万能ソフトのエクセルがiPad、iOSではても不自由で使いづらい。マイクロソフトがとても素晴らしいアプリを作ってくれてはいるが、PCの操作性を引きずって、しっくりこない。あくまでもPCの代用品としての使い方しかできない。

そのエクセルの代わりに、ファイルメーカーを使うのはどうだろ。多少狭い入力画面でも、iPadの画面に最適化して作り上げれば、快適に入力できる。

エクセルで作っていた、見積書や請求書、その他数多くをデーターベースに移行することができるはずた。

ただ、いかんせんデーターベースは基本的なことを作り上げるだけでも、面倒だ。そのために今より簡単に作れるように改善する必要がある。また、結構骨が折れるのがデザイン。初めに作った状態では使い物にならない。これを、MacやiPad、iPhoneに最適化して、見やすく入力しやすくコツコツ修正する必要がある。これが、ある程度は自動化できないものだろうかといつも思う。

また、自動化の要であるスプリクトも、もっと簡単に言語形式で組み立てられたら素敵だ。

普通、誰も手を出さないデーターベースだが、iPadの潜在能力を高めるため、キラーアプリになるはずだ。それほど、iPadと親和性が高い。

しかし、どうしてもMac側にソフトが必要になる。iOSは無料で手に入れれるが、それだけでは入力と閲覧のみである。データーベースの作成にはMac版が必要になる。

そのためのネックが価格だ。今、38000円で販売されているが、あと一万円値引き28000円にしてほしい。これならば、なんとか手が出るはず。Appleの関連会社なのだから、Microsoftのオフィスみたいに、Macを買えばファイルメーカーがそれぐらいの価格で買えるなんてことをしてもいいのではないだうか。

iPadの普及を特にビジネス関係に広めるには、ハードとソフト両輪で攻めていくしかない。それぐらいの視野と行動でiPadとiOSの普及を進めて欲しい。そうしないと、ハードとOSばかり準備しても使い道がやっぱりないなんてことになる。

クリエイティブ系では、絶対欲しいのは快適にブログを書けるブログエディター。今でもあるしときたま書いてはいるが、どうしても使い勝手に満足いかない。

シンプルなのは当たり前。直感的にブログをかけて、いろんな画像サービスと連携し、簡単な操作でタグ打ちでき、何よりもHTMLでもCSSでも問題なく投稿し、表示できるアプリが是非とも欲しい。

ブログ一つでも快適に書けるアプリがあれば、それだけでiPadが手放せなくなるはず。僕個人的には。

そして、写真のRAW現像が快適かつ、確実にできるアプリが欲しい。これはすでにライトルームがあるようだが、その性能は個人的には使っていないのでわからない。かなり使えるようだが、Macが必要ないぐらいに正確な色表現と画像処理ができる信頼性のあるアプリがあれば、持ち運びがしやすく、バッテリー切れの悩みのないiPadの利便性が格段に飛躍する。

ここは、adobeと調整して欲しい。

こんな感じで、つらつらiPadの未来に関することを、身勝手に書いて見たが、正直、iPadで、処理と創造の一片の担うのには、今度のiOS11とiPad Proでも2が重いのではと感じる。でも、木漏れ日のようにかすかに輝くiPadの希望を、Appleは見捨てずこれからも進んで欲しいと願っている。










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