イラストがいいのか、文章が正しいのか人それぞれ

この間バックスペースエフエムを聞いていたら、イラストで説明するよりも文字の方がいいといっている人の話が出ていました。

なんだか意外な感じがし、人それぞれなんだなあと、当たり前このなのに改めて思い知らされました。

最近、アイコンやイラストでなるべく文章を少なくして説明することがベストという考えが主流となっています。

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MacやiPhone・iPadでのアップルの成功と、スティーブ・ジョブズのプレゼンのかっこよさから、不格好な言葉の洪水を起こさず、簡潔で効果的なイラストを使い、明確で強い印象を与えられることを、僕たちは実感しました。

こうして、多くの人が美しく正しいイラストを夢見て、せっせと取り組んでいます。

しかし、その人はそれを疑問視し、プレゼンでは多くの言葉を使ったようです。それに対して、当たり前のように、観客から言葉があまりにも多すぎるとの指摘がありました。

それに対し、ここぞとばかりと、言葉の方がずっと理解しやすいし理解させやすいと反論しました。結局はイラストを頭の中で文章に翻訳しているのだから、その間のロスの方が問題だと。

僕個人的には、どうしても文章で書かれたことは、理解ができません。なにか、そのような体質、脳の処理能力の質としかいえないのですが、文章では直感的に理解できません。

だから、最近のイラストを活用し、最短で最高の理解を得よう、得させようという風潮は願ったり叶ったりです。

これは別にジョブズのプレゼンが有名になってからでなく、仕事関係の書類が、多岐にわたりあらゆる方向から積み重ねられ、本質が見えなくなる文章に埋め尽くされて吐き出されるのに嫌悪しかいだきませんでした。

そこで、なんとか伝えたいことを瞬間に理解できる方法はないか?それを考え悩み、イラストを多用する書類作りに没頭することになりました。

幸福にもちょうどその時期にイラストレーターが手に入り、この使いやすさにも助けられて、数多くの指示書や仕様書を作りました。

今や、最近はかなり常識として広まり、プレゼンといえば、いかに文章を減らして、イラストをそれもシンプルで効果的なものを作れるのかが勝負の分かれ目となっています。

ただ、こうして文字の方がやはり効果的だという人の話を聞いて、人が理解することは多種多様であることを、思い出しました。

僕は、文章では読み落としや、論理的破綻が起こり今ひとつ内容が入ってこないし出てもいかないのですが、それが得意な人、それで無いと理解できない人も多いはずです。いや、日本ではもしかしたら、バタ臭い欧米発生のプレゼンよりも、何ページにわたる文章での説明・説得の方が合っているのかもしれません。

たまたま、イラストを使ったやり方は、スティーブ・ジョブズとアップルが世に出た結果、本質は別として、ある種の理想として、空想として広まっただけなのかもと思ったりします。

ただ、僕自身は文章での理解力と表現力の根本的欠点があるので、必要に迫られてこれからも、面倒なイラスト主体の書類を作っていくつもりです。

それに、仕事の書類の中には、人に理解してもらう、本質を伝えるそのことを蚊帳の外に置いて、ただ保身のために、自己の責任を回避させるために書いているものがあります。日本の書類が何ページにもなるのは、それが原因ともいえます。

そんな、悪しき文章の伝統をこの身に宿さないためにも、簡潔で的確な内容の提示と、美しく心地よいデザインを持つ資料をうんうん悩んで作っていくつもりです。

それにしても確かに言葉で書いた方が早いし簡単なことも事実です。一つの内容を説明するのに、文章ならば箇条書きするだけでもかなりの内容を正確に伝えられます。

そのことを、一目でわかるようなイラストにするには、かなり悩みます。絶対伝えないといけないものは何か?伝えなくても理解できることはなにか?内容の取捨選択にとても悩みます。

ペンと紙の上にざっとしたイラストをいくつか描きつつ、内容を絞り込んでいきます。これが、本当に大変であり、楽くもあります。

イラストがいいのか、文章がいいのか人それぞれですが、イラストを描くときの、この内容の取捨選択と絞り込みは、重要な効果の一つだと実感します。









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