ニコン デジタル一眼 Df 発表。静止画専用、メカニカルダイヤル搭載、非AIのNIKKORレンズ対応
ニコンは、金属製のメカニカルダイヤルを搭載し、アナログ(フィルム)カメラを彷彿とさせるデジタル一眼レフカメラ Df を発表しました。11月28日に発売、店頭価格はレンズキットで約30万円、ボディのみで約28万円。
昔使っていたFM2みたいです。ちょっと洒落た、変わりもの好きのコンシューマー
向けで無く、35mm素子を積んだ本格仕様となっていて、セミプロクラスの人向け
のようです。
価格もキットレンズで約30万円。それなりの金額です。この価格だと圧倒的性能
のD800があるし、手頃な価格で秀作のD610がある。今、このクラスで出す必要
があったのだろうか?と正直思います。
せめて、APS-Cサイズにして、価格と大きさを抑えて、レトロ好きの人に気楽に
使ってもらえるようにすれば良かったのに。そうすれば、最近、躍進している
オリンパスやPanasonic、Sonyのミラーレスといい勝負になると思うのです。
なんだか、市場と紙一枚ズレている気が、最近のNikonには感じます。
自分が使っている消された名機のNikon1V1もそうですが、カメラとしての技術
を圧倒的に詰め込んで、Nikonとしての意思を具現化したのに、市場からそっぽを
むかれてしまった中途半端感と残念感があります。
このカメラも、昔のF時代の栄光を再び香らせる意味での、彼ら内での自己満足
かもしれません。そんな、危険な香りがします。たしかに、FのNikonは世界最
高のカメラです。しかし、今それをサルベージしたようなカメラを作るべきでは
ない。作るならば、シニカルにギミックとして取り入れるぐらいの不真面目さ
で、コンセプトを昇華させることが必要です。
あまりにも過去を真面目に作られても、受け止めきれず、途方に暮れるのが現実
ではないでしょうか。
ニコン社内で賛否両論を呼んだ一眼レフカメラ「Df」–D4画質を最小・最軽量に
案の定、このカメラを作るときはかなり賛否が分かれたようです。しかし、Nikon
内の上層部が強く押し、作成を決定したようです。
社内では反対もさることながら、「賛成もすごかった。上層部に強烈な賛同者がいて、ルーチン(製品化)に載せることができた」という。
気になるのが、このカメラを強く押したのが、上層部つまりはNikonFの栄光を肌で感
じてきた世代です。彼らの感覚で作られたカメラが、「Df」であります。改めて感じる
にそれほどまでに、NikonFの時代の成功体験が、社内を、それも経営の主流となる上
層部に強い呪縛となり、今なおそれを追い求めている。その、成功体験の妄想が未来
のイノベーションを反故にしないか。素晴らしい技術と情熱を過去の栄光で歪めやし
ないかです。
NikonはD8000やD610、それに、D7100など、一眼レフの主流となるカメラには、
これ以上のない絶妙さで、時代に結合し牽引する名機を量産するのに、その他の
補完的カメラは社内政治と、微妙な時代遊離を感じて仕方がありません。ピッタ
リこない。
せっかく、Canonと二大メーカーとして日本が世界に誇る存在なのですから、
過去の成功体験を払拭し、未来を驚かせるカメラを創って欲しいと願います。
ただ、あくまでも僕の身勝手な感想で、実機を触ってもいないので、素晴らしい
名機なのかもしれないし、ヒット商品になるかもしれません。ですから、この
内容は単なる与太話として笑い飛ばしてください。
photo:1V1
「つかめる!“高画質”CUBE」
H.264 HD超小型Encoder・Decoder
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