ジョニー・アイブはAppleを去り、最高デザイン責任者は空席に – ITmedia PC USER

アイブ氏は「すごく疲れちゃった」と言っていました。Appleはアイブ氏の苦労を減らしつつ、気持ちよくAppleにいてもらうために、最高デザイン責任者(CDO)という新しいポジションを作って任命したのでした。匿名希望の中の人は、「25年もAppleにいれば誰だって疲れる。ものすごい緊張が続く仕事だし」とBloombergに語ってます。

疲れてしまった彼

疲れちゃったのか。

正式にジョナサン・アイブ氏がAppleを退社することが決まりました。

スティーブ・ジョブズに見出され、Appleの快進撃を担った天才的デザイナーがAppleという舞台から降ります。

望まれる高さの果て

いかに天才とはいえ、世界から注目される中、失敗が許されず、単なる継承も満足されず、人の想像の先を行く創造をしなくてはならないのは、並大抵のことではありません。

天才の泉も枯れ果てたのだろうか?なんて失礼なことが、ふと頭に浮かびます。

最近の発表会で、彼の姿を見ることはなくなりました。Appleのどこかで、溢れ出すデザインのアイデアと格闘している。事実そうだったかもしれない。そうじゃないのかもしれない。しかし、一向に姿を見せない彼に、何かあったのではないかと、薄ぼんやりと想っていました。

その杞憂がこうして姿を表しました。

双方にとって必要なこと

必要なことだったと思います。Appleにしてもアイブ氏にしても。現状にとどまらず常に変化していくのが世の中。その流れは早く、多岐に分かれています。流れに乗り、選ぶのは並大抵のことではありません。

特に巨大な組織にとっては。

絶対的なカリスマが永続的に前進させていくことを望みます。人というのは無意識に、完全な意志と力を持つ過ちのない存在を空想します。神のような。

しかし、稀有な存在が一人延々と走り続ける遠距離走ではなく、次々とタスキを渡し走り続ける駅伝の様な仕組みこそが生きるためには必要のかもしれない。

それを想うに、Appleとアイブ氏それぞれにとって、次のタスキへの良い時期なのでしょう。

選択と前進

てなことを書きながらも、やっぱり彼が辞めるのは本当に寂しいし悲しい。ずっと、カッコいいApple製品ををデザインして欲しかった。働き続けることは限界だったし、新しい道を探したいと思う気持ちも分かる。

それでも、彼の人生イコールAppleで進んで欲しかった。

悔やみ続けても仕方がない、彼もAppleも一つの選択をし、進んでいるのだから。

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