進撃の巨人 シーズン3 22話(59話)を観て思ったこと。
なんだか、変な終わり方だったなと思っていたら、この回でシーズン3は終わりだったんやね。
別に変と書いたけど、悪いとかじゃなくて、ほとんど会話劇で進んでいた最後の数話、どんでもないほど緊張感があり、見応えがありました。
世界的にも取り扱いが非常に難しい、人種問題からの差別をこれほどまでに一歩も引かず、描き切った物語の力量に敬服します。
はじめ進撃の巨人を観た時、とてもよくできたゾンビものか、少々残酷なアクションものとしか受け取っていなかった。まあまあ面白いから観てみようと、観続けていた最後に最後、こんなところに放置されるだなんて、そりゃないで!
次々と襲っていくる、世にも奇妙で恐ろしい巨人たちが、差別の果て世に捨てられた同胞だったなんて。幾重にも折り重なった人々の感情の全てが物語の最後、霧が晴れるように見えてくる。この巧みさに感動した。
漫画は読んでないし、これからも絶対読むつもりはない。アニメを100%楽しむつもりです。だから、これからどうなるのか、もう、悪いことしか起こらないとは思いますけど、好奇心がたまらない。
絶対悪の巨人を駆逐さえすれば、広大に広がる塩の湖を見れば、そこに完全な自由と幸福がある。と、確信し生きてきたのに、その巨人は、塩の湖は、絶望の始まりだった。
完全に目標がひっくり返る。
皆がはじめての海に戯れ、無邪気に堪能している中、一人、海の果てにある滅ぼそうとしている存在に対して、呟く姿はこれから訪れる現実へのレクイエムのように響きました。
また、今以上のえげつないことが起きるんやろな。それを、それだけを、しっかりと記憶の中に突き立てて、この最高のシーズンは終わり。
2020年の秋にファイナルシーズンがあると発表されましたら、頑張ってそれまで生きていくつもりです。