USEN、音楽配信に“強力な援軍” JASRACの法的措置は追い風か
「日経ビジネスONLINE」

  Screenshot

そのUSENに現れたのが“強力な援軍”、日本音楽著作権協会(JASRAC)だ。

USANが、7月1日より新しい店舗用BGMサービス「OTORAKU-音・楽-」を開始すると発表しました。ブロードバンド音楽配信に舵を取り、iPad向けアプリでBGMを再生出来るようになります。今まで、専用の受信機が必要で、月額6000円かかっていましたが、それが3000円で300万曲以上が利用可能になるとのことです。

小店舗などでは、最近、音楽配信サービスをそのまま流すことが多くなり、USENとって今後の展開に暗雲が立ちこめています。今回のサービス、それに対応する内容とのことです。音楽配信サービスはほとんど、個人利用のため、店舗等で流すと違法となります。このサービスは3000円と、他のサービスよりは高くなりますが、権利処理などクリアになって、商用として問題無く使用出来きます。

そして、それを援護するように、絶妙に吹いた風。 そのUSENに現れたのが“強力な援軍”、日本音楽著作権協会(JASRAC)だ。

USENがこのサービスを発表する6日前、JASRACは、全国258施設の飲食店やアパレルに対し、BGMの使用料支払いなどを求めて、簡易裁判所に申し立てを行ったとのこと、啓蒙も兼ね、法的処置に踏み切ったと伝えています。

JASRACの対応は、USENにとって、強力な追い風になっている様子です。記事ではUSEN側のコメントとして、「問い合わせも増え、営業もしやすくなっている」と伝えています。

ただ、この強引とも取られる連携に対して、業界関係からは反発も出ているようで、長期的には音楽業界全体の衰退につながらないか懸念されています。

WWDC2015で、「Apple MUSIC」を発表しました。1千円弱で音楽が聴き放題。今や、欧米中心に画期的な音楽配信系のサービスが、雨後の筍のように出ています。音楽ビジネス全体が土台ごと大きな変化にさらされています。それがいいことなのか、悪いことなのか正解は有りませんが、とにかく、非常に特色のある差別化と、高い参入障壁を築くことが重要な状態です。

今回のこの対応、一つの参入障壁の築き方なのでしょう。とても日本らしい。

「音・楽 OTORAKU」

 




 

 

★人気ブログランキングに登録してます。 クリックご協力願います。

人気ブログランキングへ←クリック!