何気なく電話に出たら巨大企業の人からだった。こちらはとても小さな会社なので、とても出会うこともない人なのに、サイトを見て電話してきたとのこと。本当にこんな会社に電話してきていいのだろうかとこちらが心配になってしまった。

しかし、失敗したのが、いつもより価格を安く提案してしまった。いつも高いと言われているから、今回は不意を突かれて、気弱になって、結構安い金額を話してしまった。電話番号を聞いたので、やっぱり、もう一度電話して価格が違っていましたというべきだろうか。

そんなことしたら、えらい恥をかいてしまう。どうしたものだろう。ただ、相手は大企業。きっと、まともな会社を探して、そこに頼むだろうから気をもむ必要もないかもしれない。どうせいつも期待するとこないものだ、仕事というものは。

ドラッガー先生が、企業で一番重要なのは顧客の創造だ。と、口を酸っぱくして言っていた。重要なのかどうかはよくわからないが、難しいことは間違いない。どれほど資格があったり、マネジメントが上手だったり、経理の計算が長けてたりしたりしていても、顧客がないと、仕事がないと、それらは活かせない。だいたいは、活かせる仕事がなくて潰れてしまう。

超優秀な日本企業のサラリーマンも、高学歴で、難関資格を得ていても、顧客の創造ができないからあぶれてしまっている。まあ、僕もその一人、いや、高学歴でも難関資格取得者でもないから、もっと悲惨か。

顧客の創造とは本当に嫌なことである。今の仕事をすることとは違い、結果が見えなくて、労力ばかりを消費する無駄で厄介な博打である。まともな知性と、誇り高い経歴がある人間ならば、誰も手をつけないだろう。と、勝手に思ってしまう。

だいたい会社の中で評価されている人は、特別の才能や、人並み以上の実績がある人。でも、大抵は会社が提供している仕事をこなしている。しかし、その仕事が少なくなり、業績が下がってしまうと、新しい顧客の創造が大切だが、それをせずに限られた餅をみんなで奪い合うことになる。

そこで、結局は大したことのない人間が、リストラか顧客の創造か。なんて、突きつけられたりする。なんだか理不尽だけど、テレビドラマのようなことが意外と起こったりする。そこで、起死回生の事業展開となったり、そのまま消えたり。後者が多いと思うけど。

なんだか、まとまりがなくなってきた。いつも書き散らかしてしまって、説論がうまい具合に落ちないのが、知性の貧素な現実か。ここでうまい文章書きならば、起承転結で話を転がすのが常套。さて、どうしたらいいものやら。

顧客の創造を念頭に置いて、今までやってきたけど、あまり思うようにはならず、身をもってその厄介さを実感している。飛び込み営業をしようにも、適当な相手先もおらず、そんな無駄な動きをしていると会社から白い目で見られるので、ひたすらwebやら、DMやら、ブログやらで集客にいそしんできたけれど、ほとんど結果は出なかった。

やはり、結果を出せる人は特別に才能があるか、とんでもない努力をしているのに違いない。しかし、自分なりにはよくやったと思っている。お客もたまに来たしね。

これからも人生は続くのだから、面倒な顧客の創造をこれからも、ちょっとは今より踏ん張って続けていこうと思う。