最近書いていないのでもうそろそろ書かなくてはと、焦った気持ちでMacのキーを売っています。こんなこっちゃいけないのだとは思うのですが、このままズルズル書かなくなってしまいそうなので、見切り発車で書いてみます。
書くのは、この間観た映画「ベイビー・ドライバー」もちろん、ロードショーは終わっているので、DVDで観ました。
この映画、とても評判が良く。こぞって有名無名の映画関係者が褒めてる作品です。
ただ、僕としてはそんなに面白いんだろうかなあ?と斜め視線で見ていました。
なんたって、映画を見る目がない僕なので、人が面白いと言っている映画を期待して見に行くと、大体がっかりして映画館を出ることが多いのです。
そんな感じで、期待半分、がっかりする気半分でこの映画を観てみました。
結果、案外面白くて観て良かったとほっと胸を下ろしたのです。
とにかく、映像が凝っていて観ていて飽きることがありません。カーアクションは音楽と見事にシンクロし、単調な車の追いかけっこでは無く、音楽に合わせて流れるように展開します。
それもそのはず、この映画。音楽と映像のシンクロにかなり苦心して作られているようです。音楽の展開に合わせ車の動きを制御して、音楽と寸分たがわず映像を作り上げているのです。
もうこれだけで、大満足なのですが、それ以上に役者の演技がとても味があって素晴らしい。主人公のベビーフェイスのくせに感情を表さない(表せない)無表情の演技が、物語に独特の癖を見せつけて、映画に引きつけてくれます。
それと、脇を固める役者が凄くいい。アカデミー受賞経験者のケヴィン・スペイシーや、ジェイミー・フォックスは、さすがと膝をたたくほどの安定した存在感の演技をしているし、ほかの役者も個性的で印象に残る演技です。
彼らの演技が、単純なアクション映画から一歩も二歩も作品の質を高めています。
ただ、脚本に少しばかり気になる点がありました。意外性を高めるために、少しこりすぎたのではないだろうかと感じました。それはそれで、人によっては全然問題は無いとは思うのですが、主人公と最後に対決するのが、一番にくったらしい悪役では無く、主人公に気持ち的に近かった人間だったのがいい悪いでは無く残念でした。
また、今まで主人公を絶対自分から離さず、あらゆる策略を駆使して縛ってきた黒幕が、最後の最後、昔のことを思い出したなんて、実に感傷的な判断で自ら命を捨てて、主人公を逃がすなんて、できすぎる。そんなことを思いました。
この辺も、気にならない人には気にならないでしょう。なんたって、僕はひねくれものの映画が分からない映画好きですから。
全体的に、こんな感じでしょうか。この映画の感想は。
最後に、ときどきアメリカ映画は、こんな新鮮で面白い作品を作り上げます。エンターテイメントの幅が本当に広いんだなあと、つくづく感心します。最近、当たり障りのない作品や、やたら現状を悲惨に描いているだけの、身も蓋もない作品が多くなっているので、アニメばかり目が行って映画を観ることが少なくなりました。
そんな、面白い作品が出てくるんだったら、諦めず映画を観なきゃと思い知らされた。なかなかの秀作でした。は、やっとなんとか書けた。なかなか書くのは大変です。ましてや、映画の感想は自分の中でまとめるのが、ほんと、大変。
頭の中で、物語や感想がぐるぐる回って、一向に言葉に落とし込めません。ただ、こうして書くことで映画が見えてくることもあるので、これからもちょいちょい書いてみたいと考えています。それでは。
それと、最後に。主人公の恋人の女の子よかったね。
映画『ベイビー・ドライバー』 | オフィシャルサイト|