「アウトレイジ 最終章」を観て。雑記。
構図の良さと、編集の旨さで、初めから最後まで魅了された映画でした。
北野武はやっぱり、天才なんだと実感。
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最近映画をよく観ているのですが、なかなか感想を書けずにいます。自分の中の感じたこと、感動したり、残念だったり、そんなことを上手く言葉にするのは、とても難しい。
頭の中では、いろいろと断片的に浮かんでは消えて、文字にしようとするときには、すっかり、どこにも見当たりません。
ただ、ヘタレでも書かないことには上達出来ないので、ぼちぼち良かったことや、あれやこれや書いてみます。
良かったことは。といえば、編集の旨さでしょうね。北野武監督は、 独自の編集哲学をもっていて、確か奇数秒で切り替えるようです。どこかのテレビのインタビューで言っていた。
そのせいでしょうか、場面切り替えに切れ味がありつつ、しっくりした安心感があります。北野監督の巨匠としての熟練度が感じられる作品です。
それから、しっかりとした構図が見事!
最近は構図まで気が回らず、動きの多い作品が一般的になっていますが、構図をしっかりと決めて、物語を進める撮り方は、映画を観ている満足感があります。
才能豊かな北野監督でしたが、老齢になり熟練度がよりました感じです。
ただ、老齢な経験豊かな表現者になった分、昔のような暴力描写の意表を突く切れ味や、徹底した暴力から来る肌感覚の痛みは薄くなった気がします。
暴力シーンはもちろんあります。でも、今ひとつ乗り切れない違和感がありました。
この映画、それほど話題にならずいつの間にか上映が終わってしまいましたが、今までの北野作品を期待していた人には、拍子抜けしてしまったのではないかと思います。
でも、この作品は北野監督の作品の中で、僕は一番好きです。やはり、巧みな物語と、さっきも書いたとおり構図と編集の巧みさ。これだけで、お腹いっぱい。
そんなこんなで、初めは観ようかどうか悩んでいたのですが、映画が始まった瞬間。もう、目が釘付けになってしまった、素晴らしい映画でした。
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