凡庸雑記「運命」

日頃、僕のことをたいしたこと言わない嫁さんが、この間、なんかの拍子で、姓名判断のことを話し始めた。どうも、彼女は僕の苗字に変わったことで、運勢が最強になったようだ。

俗にいう画数がすこぶる良くなり、帝王運になったと、鼻の穴を膨らませて話していた。

彼女は、占いやら何やらその辺が好きなのと、昔仕事の関係で、少々齧っていた。だから、人を判断するときに、結構、姓名判断や四柱推命を見ている。

物好き素人が齧ったもんだから、信憑性も何もあったもんじゃないが、時々、意外に当たっているのが、不思議に不気味だ。

で、ひとしきり自分の運勢の強さ、凄さを語った後に、お決まりの如く、僕の方を見て、あんたは本当に凶数だ。何事にも迷い、半端なところで潰えてしまう。大成できない星のもと、と、毎度の如く強運を与えた苗字の僕を、罵ってより満足くして、その日の話は予定通りに終了した。

反論して、俺にもすごいところがあるんだぞ。ほれ、あれや、これや、生活の中で、良い思いもさせたやろ。なんて言いたいのはやまやまだけど、彼女の話が、意外に事実なのが悲しい。

いろいろ努力をしてはいるが、いつかいつかと期待しつつ結局はなんだか、全てが尻すぼみになる。もっと悲しいのが、ある程度の結果と内容を掴んだものでも、気がつけば人に取られたり、消えてなくなったり。

仕事関係で特にこんなことばかりがあって、ほんとうにもどかしく、苦しい。

これでも、自分なりに運命ってやつに贖ってはきたけど、なかなか強敵で勝てずに人生終わりそうだなぁと、うっすらと思っている。

さて、話が暗い方向に突き進んでいきそうなので、この辺で今日の無駄話は終わり。それにしても、やっぱり姓名判断ってやつは、あるもんだろうか。自分のもどかしい欠点がここまでピッタリなのが、悔しいのやら苦しいのやら。

でも、こんなことでヤキモキしている時点で、人生終わりって確定だろうか。姓名判断なんて、知らぬ存ぜぬでカラカラ笑いながら、日々、結果を気にせずやりたいことを、やりたいだけ、やる、運命にいいようにされない人間に、僕はなりたい。

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