NIKKOR Z 40mm f/2がNikon Z6の相棒になって数ヶ月

NIKKOR Z 40mm f/2がNikon Z6の相棒になって、数ヶ月経った。

正直、僕のようなお気楽極楽、人目を忍んで写真を撮っている、気弱な写真道楽者には、まさに、天が与えたもう品だと感じている。

そりゃ、ニコンの名レンズ中の名レンズであるところの、NIKKOR Z 50mm f/1.8 SLineを手に入れたなら、美しくも華麗な写真が撮れるには違いない。

だけど、仕事や、散歩の合間に、こそこそとカメラを持ち出し、限られた時間で、ボンボン撮っている者にとっては、このレンズの小ささと軽さは、何物にも代え難い美点である。

世の中には、凡庸であったとしても、使うべき目的にあっていたら、それは何よりも強く頼もしい存在に唯一無二の存在になることを、このレンズから教えられている。

これが、もう少し、大きく、重くなっていたら、この、気楽な悦楽は味わえなかっただろう。最高を捨てることで、得られる最適解を、しみじみ実感する。

今や、NIKKOR Z 24-70mm f/4Sは、保湿ケースの中で眠り、常にNikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2が合体して、車の中に放り込まれている。いつでもどこでも、撮れるように。

もちろん、写真のキレや、滑らかさ、繊細さ、それはSLineであるNIKKOR Z 24-70mm f/4Sが、断然上。見ていても、やっぱりいいと感じる。

NIKKOR Z 40mm f/2は、ニコンZらしくキレのある綺麗な写真だが、少し雑っぽく、野暮ったいところを感じる。S Lineがとてもスタイルの良いモデル体型の鼻筋通った都会的美人ってところだが、こちらは、小柄で逞しく、気丈夫の図太さをもった、とても気の利く田舎の幼馴染ってところだろうか。

今の所、幼馴染の気やすさが、とても心地よく、常に傍にして、気が向いた方向へフラフラ歩きつつ、撮り歩いている。

もちろん、人は、そして僕は欲深いから、ついつい遠くの美人を眺め、ちょっと、気合を入れて、無理しつつ手に入れようと思ってしまうけど、そうしたら、綺麗な女性(写真)が手に入るかもしれないが、今のたわいもない気楽な間柄は無くなってしまうのだろうなあと、ぼんやり考えてしまう。

最高のものを手に入れるのは、いいものを作るための、基本中の基本。だけど、その塩梅を間違えると、かえって全てがだめになる。こともある。なかなか、悩ましいところ。

でも、やっぱり、NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sを夢見てしまう。なんたって、3万円で買ったNIKKOR Z 40mm f/2が、こんなにも良く写るのだから。


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