Thiba2017122 00001 06 

傷心のスナップ。D7200にて。

見事な敗北

勢い良く受けた試験が落ちた。

Thiba2017122 00001 01

自分の中では、そこそこいけると踏んでいたから、ショックが大きい。

Thiba2017122 00002

日本海溝よりも深く落ち込んだ心は、立ち直るすべを得ず、光のささない暗闇の中へ。

Thiba2017122 00001 02

この日、試験が終われば、解放された心地よさの上、歩みも軽く写真を写すはずだった。

Thiba2017122 00001 03

そんな気持ちは吹き飛び、愛しいカメラを取り出す気力は、どうしたって出てこなかった。

Thiba2017122 00003

スポンサードリンク



背負ったカメラの重さ

Thiba2017122 00004

Thiba2017122 00001 04

それでも、景気付けに昼食に焼肉定食を食べ、街をあてどもなく歩いていたら、背負ったカメラの重さに写すことをせっつかれ、しぶしぶ取り出して、土曜日の中歩く幸福そうな人々を写すことになった。

Thiba2017122 00001 05

ため息をつき、同じ回数でシャターを切り、街を歩いた。

Thiba2017122 00001 07

幸いにも、青い空と適度な雲は、撮影するのには心地よく。僕の気持ちは捨て置いて、シャター音が軽やかに空を駆けていく。

Thiba2017122 00005

僕は思う。こうして心に真影な溝を抱えた男の話を書いてみるのも面白いと。喜びも、悲しみも、幸福も不幸も、希望も絶望も、全てが書くことへの糧となる。全てが存在の証明となる。

Thiba2017122 00006

それがどれほど悲しくても

Thiba2017122 00007

どれほど悲しくても、価値がある。

Thiba2017122 00009

慰めかもしれないが、今日のネタにはなったのだ。貴重な結果になったのだ。過去に戻れぬ能力を持たない僕は、そう思うししかない。正しいことに違いないが、足場のない気持ちは、不確かな諦めに寄り添うことしかできない。

Thiba2017122 00012

夕暮れにて

Thiba2017122 00001 08

気がつけば、夕暮れの光に照らされた朽ちた建物の、儚げで、夢のような美しさを、惚けた顔で眺めていた。

Thiba2017122 00013

そんな僕を、若い人が驚いたような陳腐なものを見たような顔で見た。

Thiba2017122 00015

夕暮れの街で、皆、慌ただしく、スマホを眺め、下を見つめ、人との会話に奪われて、歩いている中、惚けた顔で遠くを見つめいる男なんて、珍しい。それが彼女の表情の理由なのだろう。

Thiba2017122 00014

この人生で二度とないだろう陳腐な出会いが、彼女の糧になるのか、早く忘れてしまいたい現実になるのか。

Thiba2017122 00011

僕にはあずかり知らぬことだけど、夕日の中で儚く浮かび上がる朽ちたビルを、心から美しく愛おしいと、傷心のそのまま、感動している男を見るのも、悪いものではないと、思うのだ。

Thiba2017122 00006

残念なことに、その時の風景は、見とれてしまって撮る機会を失ってしまった。iPhoneで撮ればよかったと、少し後悔。しかし、何事もそうだが、後悔はどうしたって取り消せない。落ちた試験のごとく。









↓人気ブログランキングに登録しています。記事がよかったらクリックをお願いいたします。


人気ブログランキングへ