この間、好きなことしか出来ない。なんて、不遜なことを書いてしまいましたが、到底変わることも出来ず、現状にある程度折り合いを付けて日々生きています。
人とは努力する生き物です。
僕のような社会人は大抵、自分の価値を上げるために、努力を続けます。利益を得る仕事を目を皿のようにして見つけようとしたり、自分を高めるために資格を取ったり、よりよい環境を得るために人間関係を築いたり、努力を止めることはしません。
でも、それが出来ない僕は、うっすらと考えます。
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例えば、自分を外的環境の優位を得るために、仕事をしたり、技術を身につけたり、知識を高めたりしなくて良くなったら、何をするのだろう。何をしたいのだろう。と。
身も蓋もないことを言えば、日々ある程度のお金が入ってくれば、自分の外的に成長をすることも無く、自分にとって楽しいやりたいことだけをすればいい。
なにか、宝くじに当たったとか、凄い遺産が入ってきたりして、それか、購入した企業の株が安定的に高値を付けたりしたりしたら。
間違いなく、心置きなく、こうしてブログとか小説サイトとかで、文章を書いているでしょう。人の評価を気にせずに、自分の好き勝手に思いつくまま、お気楽に。
それから、もう一つの大好き行為として、写真を撮るでしょうね。
好きなカメラを、安定した資金のおかげで買うことが出来。そして、現像処理が抵抗なく出来る最新のMacBookProを購入、もちろんモニター。ありとあらゆる環境を整えて、写真を撮るでしょう。
毎日、街に繰り出して、スナップを撮り、時間が出来れば（時間はもちろん好き勝手に使えるからあるのだけど）旅に出て写真を撮り、雄大な自然に身を浸しながら撮り、ほんと、写真三昧の日々を過ごすに違いない。
これがアウトプットだとすれば、インプットとして本を読むかもしれません。読むのも、技術書やビジネス書なんて野暮なものは一切手にせず、ひたすら小説を読みまくる。それと、気になったノンフィクションや歴史書もいい。
考えると、ほんと正常な社会人としてはまったくもって、欠陥品です僕は。
こんな価値のない好きなことしか、思い浮かばないなんて我ながら情けなくて仕方が無いと、しみじみ感じます。
世の中の、この立場の社会的な人間は、「好きなことしています」なんて言いつつ、結局は仕事が好きですから、仕事の関係のことをしています。とか、自分の成長のために、最新の技術書や、人間として高めるための自己啓発を学んでいます。
もちろん、未来のことを考えて、体を鍛えて、人を愛するために身の回りの人々に気を回しています。なんて、言葉が返ってくるでしょう。
自分の好きに生きるのは、けっして自分のためではなく、他者のために生きことだと、胸を張って生きています。
それに比べて、なんとも僕は自分のことしか考えていないのでしょう。人のことなどまったく眼中にないことがよく分かります。
本来ならば、取り巻く環境の中で、「好き」なことを見つけて、それに自分を沿わせて生きることが、組織的人間の優れた生き方ですが、まったく、真逆の僕の場合は、さてはていったいどんな生き方が正解なのか、頭を抱えています。
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