凡庸雑記「世知辛い年の瀬」

年の瀬だと言うのに、世知辛い話を。

年末だから、会社の中を掃除た。前にラックの中を大整理したことを書いたが、その続きを今日行った。

今後読むこともないだろう、戦略やマーケティング、経営指南などのビジネス書は一切合切紐で縛り捨てることに。

重ねて紐で縛りながら、世の中これさえ読めば、ご都合良く薔薇色に花開くと信じていたなぁと、感慨深く思い出す。

永久平社員の身としては、これから、こんなビジネス書が必要な場面は、頭を打った後のクラクラした瀕死の世界の妄想としか現れないだろうと、スッキリ決別することにした。

ブックオフとかで売ればジュースぐらいは買えるかもしれないければ、まぁ、夢と希望で溢れていた当時の愚かな平民は、どこかで読んだ本の受け売りで、(確かGMOの熊谷さんか)丁寧に線を引いては、気がついたことをメモ書きし、付箋をいたるとこに貼っていた。

だから、こんなもん売れたもんじゃぁない。

ビジネス書は賛否両論あるけれど、宝くじみたいな”夢”を与えてくれることは良い。それぐらいだろうか今思いつくことは。

さて、一通り本を処分し、ラックの中を見渡すと、BiNDという、ホームページソフトの箱がずらりと並んでいた。

ビジネス書の受け売りじゃないが、マーケティングを効果的に行うために、今はホームページが重要だ。と、思い立ち。

自分が考えたビジネスを叶えるために、会社のホームページを一新することを決意した。が、全くの素人。それに、HTMLやCSS を少し齧ってみたけれど、全く歯がたたない。完全な挫折のみを味わった。

どうしたら良いのだろうか?と、思案していた時に、世の中に現れたのが、このソフトだった。製品コンセプトやデザイン全てが洗練されて、使いやすく、そう、Apple製品のようなソフトだった。

難しいプログラムは必要もなく、ブロックを組み立てるように、バナーや写真、文章をはめ込むだけで、かなり見栄えの良いものができた。

基本的に、自分の提案したいビジネスが効果的に、分かりやすく、表示できれば良いので、凝ったサイトデザインは必要なかった。それよりも、新しい情報や、ビジネスプランを素早く反映できることが重要だった。

ただ、欠点も多いソフトで、macOSが新しく変わるたびに、なんらかの不具合が出て、使いづらい以前に使えなくなってしまう。中身がとても繊細に出来ているようだ。

会社のホームページをこれで作っているので、使えないならまあいいかとは行かないので、その都度、新しいバージョンを買うことになった。

それで、この箱の列挙だ。

もっと、悲しいことが、このソフトかなり管理が厳しく、ユーザー登録をすると、登録者しか使えず、単純に登録を外しただけでは第三者は使えない。

だから、ソフトを売ってそれを元手にし、新しいものを買おうという邪なことができない。だから、ユーザー優待価格とかはあるが、ちゃんと買わなくてはならない。その結果がこの箱の数だ。

でも、このBiNDもお役御免となった。

最近、若手が入った。溌剌とした女性。仕事がそれなりに出来る。大いに助かる存在だった。彼女がWordPressをベースのホームページを新たに作ることにいつの間にか決まっていた。

とんとん拍子で進みWordPressのテーマを購入。それを元に、最近新しく作った。

会社に新しい風を呼び起こすために、とても素晴らしいことだ。でも、分かっているつもりだったが、今まで自分の夢と希望を多少とも詰めて、知恵と時間を費やしたものが、一瞬で消えてしまった儚さをこの身で実感し、無様にも意気消沈している年の瀬なのである。

それでは、皆様は良い年の瀬を。

↓人気ブログランキングに登録しています。記事がよかったらクリックをお願いいたします。


人気ブログランキングへ