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欧米人は二者択一の事態に直面した時、対立する考え方を暴力的に排除もするが、対立する意見、あるいは世界があること自体はつねに意識している。日本の場合は、二者択一の場面で判断停止することが多い。

この記事を読んで改めて考えたのですが、何か行動するときの日本人以外の人たちの迷いのなさ。 この記事で取り上げられているITにしても、政治や宗教、思想など、すべていい面悪い面が あり、どちらをとっても、喜ぶ人があれば、悲しむ人もいて、考えるほど袋小路に入ります。

しかし、それが分かっていても、どちらかを選び、多くの問題を起こしてでも、切り開いていこうとする 強さが彼らにはあります。

今、音楽配信サービスが本格的に始まり、音楽業界全体が大きな岐路に立っています。 今まで、安定した利益を業界全体で、甘受していたのに、あえてそれを壊すようなことを、 果敢にやり遂げてしまう原動力は何だろうかと考えます。

すべての環境を、常に主体的に受け止めて、リスクも受け止めながら、自分の理想を果たしていこうと する。その為の違う部分や、府の側面は冷静に切り取る知恵と、勇気が彼らには備わっています。

そして、ITによる成功の鍵はそこにこそあると、伝えています。

確かに、ぼく個人に限ったことで考えても、例えば完全自動運転車が現れたとして、運転業務に就く 人たちが、職を失う現実の前に気がそがれます。見えない関わりの無い人に対して、深く思いを寄せて、 彼たちの生き死にまで、想像してしまうのが日本人です。

それは、間違いなく美徳で有り、それにより多くの国々から賞賛されています。

しかしながら、それ故に矛先が鈍り変化に送れてしまいます。音楽配信サービスも、その是非について 想いが語られていますが、過去を振り返り、欠点を悲観している意見がまず語られます。しかし、その間 にも、欧米のメーカーは素早く、果敢に、自分の陣地を増やすために、脇目も振らず前進しています。

どうせ、時代がそれを迎えようとしているなら、考え抜いて、選び、清濁を浴びる覚悟で前進していく ことが必要なのでしょう。

しかし、全ての日本人が、現状に留まり、思考を止めているとは限りません。明治維新の時にも、 時代の流れと、今そこに迫る危機を肌身で感じ、多くの犠牲出し、安定した場所を捨てて、行動した 日本人がいることを見るに、この日本の中に変化を作り出す知恵を持った人間が必ずやいるはずです。

後は、彼らが埋もれてしまわぬよう、広い視野で見守る仕組みを作る必要があります。それは、多様な ものを受け入れてきた日本ならば、必ず出来るはずです。