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「ワーク・シフト」を読む。

ワーク・シフトを読む。
インターネットや通信技術が進みどこでも仕事が出来るようになる
と、人と直接会わなくても仕事が出来るようになる。

なんと素晴らしい事だろう。会社に疲れながら行く必要がなくなるし
面倒な上司や憎い同僚の面を見なくても良くなる。
会社の重苦い机に縛られずに外の室気を吸い気に行ったコーヒーショップ
で仕事を進める。これぞ人らしい生活である。

しかし、この本はそれが駄目であると言う、どんな悪辣で人でなしの
上司や同僚でもいなければならない。そうしないと人は孤独の中で
苦しむことになる。

結局、人はどうしたって不幸を背負うことになる。

社会での閉鎖されたイビツで息苦しい人間関係を憂い、それか解放すべく
ネットワークや通信技術を基いとした仕事術が生まれ、いよいよ人類が真の
連携と創造の自由を手に入れようとしている。

が、それが新らたな不幸と絶望の幕開けとなるのだ。
なんたること、人はその性に不幸となる宿命たるDNAを持っているのか、
憐れなことに。

そんな暗たんたる気持にさせる本だ。

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