凡庸”iPhone”雑記「チタン」チタンはカメラ小僧の妄想を逞しくさせた。

iPhone15が出た。

とうとう、USB-Cになった。これは皆が長年望んでいたこと。だと思う。僕は意外とLightningでも良いかと、思っていたから、どっちでも良かったのだけど。

でも、最近、MacやiPadの端子がそれだから、全て同じで済むなら、充電の使い回しだできて、便利だろうなあと気がついたので、やっぱり、Lightningは卒業して、USB-C一択の方がいいのかも知れぬ。そう、身勝手にも思う。

みょうに気持ち惹かれるのは、iPhone15Proの外側がチタンになったこと。どうも、全てじゃなくて、横側だけみたいだけど。

古いカメラ好きには、チタンというのは、心ときめくところがある。

昔、報道写真華やかなころ、イコールニコンが王者として、君臨していた頃。チタンボディのニコンF3が出た。

どんなことがあっても、壊れてはいけないという、理不尽な幻想に囚われていたニコンが、その幻想を増幅するために作ったカメラだった。

冗談じゃなくて、その頃、コンピュータチップやプログラムなどささやかな付属品だった頃。砂塵舞い散り、雨風に翻弄され、時々、銃弾が飛んできて、盗人に殴られ蹴られの過酷な現場で、ずた袋に、無造作にカメラを放り込んで、人の目を欺きつつ、カメラを邪険に扱ってもいつも信頼に応えてくれる相棒として扱っていた。(カメラ雑誌での受け売りだけど)

そんな、抜き差しらならい報道の写真のプロに、これなら複数台ゴミ袋に放り込んで、走り倒しても傷一つつかない。とか、現場で爆風で飛ばされて、岩石にあたってもちゃんとシャッターは切れる、撮れる。なんて、歌っていた。

アホな夢みがちな好青年の僕なんかは、気分は粉塵舞い散るアジアか中東の戦場か、荒廃した市街地で、チタンの金属触感を両手で味わいなから、シャッターを切っている戦場カメラマンになっていた。

チタン、って聞くと、どうしてもその時の高揚した気持ちが湧いて出る。

考えてみれば、iPhoneがチタンになったところで、そんなに変わるんかい。が、現実だろう。それに、前面と背面はガラスだから、ケースやフィルムをつけてそれらを守る必要がある。

チタンだからは、爆風で飛ばされても、ずた袋の中にスパナやペンチ、ドライバーなど金属の尖った道具と一緒に入れて、ガタガタとランドクルーザーなんかで、砂漠を走っても傷一つつかないなんて、非現実な架空の物語にはならない。

軽くはなるようだけど、それぐらいだ。(デカくて重いiPhone Proならば軽いことは正義だから、実際どれぐらい軽くなるかで、必要性の度合いは変わってくるが)

だけど、なんだかとにかく、古いカメラ好きの僕は実質役に立っても、立たなくても、チタンっていう響きだけで、完全無欠の強固な存在として夢を見るのだった。

そう、チタンになるのなら、MacBook関係はならないか。Proとかやっぱり分厚くて重い。それが、チタンでもっと薄く、軽く、丈夫になったら、それこそ、過酷な現場で使い倒しているプロのもんじゃなんかと思う。

でも、今のProは薄くしようにも、Appleの心変わりで、ゴテゴテといろんな端子をつけているから、薄くもできない様子。昔のUSB-CだけのProに戻って欲しいが、それは、プロから拒否されるだろう。

軽くなるのはいいが、強固で軽いチタンを使っても、ぷ厚くProなら曲がることもないだろうし、重さも覚悟しているプロが使うのだから、このままでいいんじゃないってことで。

Proが後回しならば、そう、Airこそチタンが本命ではないか。とにかく、プロがあれこれ使うProじゃないから、極限までに余計なものは削り取れる。そして、気楽にいつでもどこでも、素人でも玄人でも使うのだから、薄くて軽いことが必須科目。

Airをすっかりチタンに変えて、とんでもなく軽く、そして、端子の穴がギリギリっての

薄っぺらさにして、チタンだからそんなことになっても、曲がらないは、凹まないは、それこそProを超える、本物のProになるのではないだろうか。

でも、そんなことをしたら、値段だけProになってしまうのは、目に見えているのだけど。

なんだか新しいiPhoneのことは全く大したことなく、変なチタン妄想のことをぐだぐだと書いてしまった。

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