結構いけるかも1V1。その底力は「EXPEED 3」のなせる技
D7000を手に入れたから手放そうとしていたニコン1V1をいまだに使っています。
1inchの小型液晶では、今一歩満足いく画質を得ることが出来ず。いい感じなの
だけど、何か物足りなさがつきまとい、APS-CサイズのDXフォーマットの名機
D700一本で突き進むつもりでした。
PHOTO:1V1
だけど、1V1を手放す踏ん切りがどうしてもつかず、ずるずる使い続けています。
各方面から避難を浴び、慌てて1V2を発売され、ニコンからすでに無かったことに
されつつある、黒歴史を背負ったカメラですが、なんだか、愛着が有り手元に置いて
います。
それって、いったいなぜだろう?
PHOTO:1V1
黒くて丸みを帯びたデザイン、しっかりと見えるファインダ−、親指一本で絞りやシャッター
を帰られるところなどなど、以外と気に入っています、1V2よりも。
そして、何よりも気に入ってやまないのが、このカメラで撮った色です。
確かに素子あ小さい分だけ、なめらかさや精細さは到底D7000には勝てないのですが、
ROWで撮り現像してはき出した画のしっかりとした色は、とても頼りになります。
昔、ポジフィルムと言えばコダクロームが一番!とばかりにそればかり使っていました。
ダークでハイコントラストの濃厚な朱色が出せる唯一のフィルムでした。今では絶滅
してしまいましたが、デジタルで自らいじれるようになり無意識にその色を追っています。
話は少しずれますが、
「数々の名作を生み出した伝説のフィルム「コダクローム」最後の1本を使い切る旅」
こんなサイトがありました。最後の一本のコダクロームを使い切る写真家のドキュメンタ
リーです。
輪郭強調を4にして、コントラストを15にし、明るさを-5あたりにすると、濃淡の
しっかりした自分好みの画が生まれます。
PHOTO:1V1
これこそがこのカメラの特筆すべきところではないかと思っています。意外とこの
色の良さは語られていなくて、AFの早さだとか、ファインダーの見やすさ、シャッ
ターフィーリングの卓越さなどが語られています。これは、とても残念なこと。
このカメラの良さはまさにこの色使いの巧みさを可能とした、新エンジンの「EXPE
ED 3」の底力が並大抵のものではないからです。意外と書かれていませんが、この
新エンジンニコンの本気度が分かる力作です。
D7000を手に入れて、出張の度にいろんなところを撮っていますが、確かに、DX
フォーマットのおかげで余裕のある画がでるのですが、どうしても発色に納得いか
ないところがあります。
PHOTO:D7000
上はD7000で撮った写真ですが、写真の精細さや立体感は圧倒的に上です。
ただ、このデジタルくさい色乗りがどうしても納得いかない。薄ぼんやりとした
色合いで、グリーンに傾いています。ROW現像で追い込めばいいのかもしれませ
んが、かなり腕と手間が必要です。
PHOTO:1V1
それに比べ、1V1で撮った草花は、コントラストのしっかりした、安定した色
を出しています。この差は素子の問題では無く、画像エンジンの差なのでしょう。
PHOTO:1V1
さて、このことに気づいた僕に悪魔の声がささやきます。
それならば、ニコD7100にすれば最強の環境がゲットできるのしゃないの!?
新エンジンの 「EXPEED 3」をのせていて、APS-Cの映像素子。そして、改良された
使い勝手。多少の重さと大きさに目をつぶれば、今持っている1V1とD7000の欠点を
補うことが出来る。今、それぞれをヤフオクあたりで売れば、数万プラスで買えるのでは?
いかんいかん、物欲の悪い癖がまた出てきました。
今抱える中途半端感を一気にぬぐう冒険には違いないのですが、一歩踏み出すには
あれこれ大変。それに、1V1の携帯性も捨てがたい。もう少し落ち着いて、しっかりと
計画を練り、最善の方向で写真Lifeを築かなくては。
PHOTO:1V1
それにしても、デジタルカメラというのは日進月歩良くも悪くも。
やっと新しいのを手に入れて、これこそ最高と満足したと思ったら、
また新しいのが出て、その画を見るとそれが欲しくなり、せっせとお金を
かき集めている。この“悪の循環”を終わらせるために、アナログカメラに
してみようかとさえ考えてしまいます。そんなことは出来ないことは十分
分かっているのですが。
PHOTO:1V1
さて、余計なことを考えず、気を取り直し、1V1で写真を再発明しなければ。
「つかめる!“高画質”CUBE」
H.264 HD超小型Encoder・Decoder
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