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 席に着くと、早速大学生の女性アルバイトが接客。笑顔を絶やさない、明るく元気な対応だ。筆者が話題を振ると、とても感じ良く対話し、コミュニケーション力の高さも感じさせる。

世の中にブラック企業とか、ブラックバイトとかありますが、知り合いもそんなところにアルバイトに行っています。ろくに教えられず、ひたすら仕事を割り振られて、失敗すれば頭ごなしに怒られます。肉体的にもきついのですが、精神的にかなりきついと言っていました。

でも、彼はそれこそが仕事だし、これで当たり前でこの環境に順応できなければ生きてはいけないと 言っています。ブラック企業は悪だと、不条理だと言いながらも、やはりそれを当たり前として容認 する文化というか、風習が根強く染み込んでいるのが正直な現状です。

皆が楽しく、快適に仕事をしていくように職場を変えていくことは、もしかしたらそれを耐えて仕事をしている人たちから、苦しいままでいいと懇願される結果になり、ひんしゅくを買うことになるかもしれません。苦しいのに、不条理で非効率なのに、なにかしら自尊心みたいなものに押されて、変えることが出来ない、それこそ不思議な話なのですが、苦しまなければ仕事として根本的に欠如しているようなところがあります。

しかし、落ちついて考えれば、やはり誰もが仕事に対して喜びを持ちながら、働いていることへの承認欲求を満たしたいはずです。自分は一人の人間として、人のために役に立ちながら、価値ある存在として仕事をしているのだという。

そんなアルバイトの気持ちを掴み、人としての正直な対応をし、有意義な仕事に対する意欲を引き出して、実績に結びつけている居酒屋が紹介されていました。

その居酒屋は「塚田農場」といいます。

人気が人気を呼び、なんと採用倍率は9倍とのこと。狭き門ゆえに勤労意欲にあふれた若者を採用できるのかもしれません。塚田農場は狭き門をくぐり抜けたアルバイトの意欲を活かし、積極的にアイデアを採用したり、接客への裁量を与えたりしています。たんにアルバイトだという引いた考えは持ちようがありません。

また、シフトも強要せず、全国のアルバイトを集め感謝祭を行っています。アルバイトを消耗品として見ず、人としての接し、大切にする文化が根底にしっかりと根付いています。口コミで塚田農場のアルバイトは楽しいとの声も上がり、アルバイトの依頼者が後を絶たないとのことです。

そして、驚くのが単なる短い関係のアルバイトの若者たちに対して、かなり本格的な就活支援活動をしていることです。会社独自の就活支援プロジェクト「塚田農場キャリアラボ(通称ツカラボ)」を行い、定期的にセミナーを開いたり、合同企業説明会を開いています。

理由は大学3年・4年生が就活のためにアルバイトを辞めることだったようです。ただ、それに対して、辞めることを、強制的に引き止めたり、次のアルバイトを決めなければ、なんらかのペナルティを課したりするところもあるのに、会社全体を動かし、戦略的に人材確保の仕組みを作る。それも、会社もアルバイトも双方が望みを叶える方法で。なかなか、そこまでの視点と行動力を持つことは本当に稀なことです。

この居酒屋「塚田農場」の試みが、一時的なものにならず、より多くの企業の導火線として十分な実績を出して、働く人たちの喜びを考え実行する企業が増えることを願います。

 

 

 




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