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ご主人の生半可な創造

こんにちは万年筆です。どうもご無沙汰しています。
どうもインクの出が悪くて調子が悪かった僕ですが、ご主人が一日水の中につけてくれて、それからなんとかインクが出るようになりました。

でも、まだまだ本調子ではなく、買った時みたいに滑るように書けるようにはなっていません。もっと、ご主人が僕を使ってくれるならば、もっと治りが早いと思うのですが、親指シストに慣れてしまったご主人は、めっきり僕を持ってくれることが少なくなりました。

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さて、最近のご主人ですが、相変わらず時間の使い方が下手。仕事を定時に終わって、何をするかといえば、Netflixやアマゾンプライムビデオなんぞで、映画やアニメを観つつ時間を潰しています。

こんな時間があれば、僕を持って勉強でもすればいいのにと思うのですが、こればっかりはどうしようもありません。

そんなご主人、日頃、残り少ない人生だから、人生に何か残せることをしなきゃといつもつぶやいています。色々やってはみているご主人ですが、これってもんを全く持っていません。

普通、ご主人ぐらいの年齢と経験があれば、もっと落ち着いて人から尊敬とは言いませんが、認められるものが内外ともにあるはずです。それが、自信になって身体中から醸し出されているのが人生というものです。

自慢じゃなんてすけど、僕なんか、書き味の良い、舶来性の万年筆だという自他共に認めるものがあります。

それは妄想や、薄ぼんやりとした想いなのですけど、そんな評価が結果となって、形作りますそのものを。それは、他人と自分の決まりごとみたいになって、人はそれを足場にして接してきますし、自身もそこへ足を踏ん張って対応します。

そんな人の関係を見ていると、なんだか確固たる立ち位置を感じて、安心しますよね。

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生まれながらにして、そんなもんを持っている人もいます。カリスマというんでしょうか。ただ、ある程度の人は、試行錯誤をしながら、挑戦しながら、絶対的で確実な結果を出して、人に見せつけて、自分自身で築いていく人もいます。その方が多いではないかなと思います。

ご主人なりに、それなりに、試行錯誤しながら、挑戦しながら、行動してきてはいたのですが、決定的に、全く的に、無いのが、真っ白なのが、絶対的で確実な結果です。それなので、ご主人の人生は、未だ真っ白でぼやけたままの陽炎のような、形をしているのです。

そんなことはご主人自身も痛く感じていて、最近はもう小説でも書いてみようかなんて、突拍子もないことを悶々と考えているようです。僕としては、僕を使ってその妄想を実現してほしいと、淡い期待をしているのですけど、反面、また中途半端で形のない創造的とは言えない、異物を作るのかと思うと、ご主人の残り少ない人生を、哀れに感じてしまいます。

それでも、駄目と分かっいても。動かないといられないご主人なので、きっと、生半可な小説もどきを書くかもしれない、皆様にお見せするかもしれないのですが、哀れな人の生き様として暖かく見守ってほしいと、願っております。

それでは、今日はこのへんで。

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